「『パルプフィクション』での掃除屋はハーベイ・カイテルだったけど・・・」ザ・クリーナー 消された殺人 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
『パルプフィクション』での掃除屋はハーベイ・カイテルだったけど・・・
クリックして本文を読む
玄関のポストの下にあった鍵を使って誰もいない邸宅に入ったトム。すっかり死体は片づけられてたが、ソファや机にべっとり付いた血糊や細胞片を手際よく掃除する。録音し、写真も撮ったし、何かに巻き込まれても大丈夫なのでは?とも思ったが、事実を喋ると自分の命まで脅かされるという立場だった。とりあえず、警察が知らない殺人事件の現場を消し去ってしまったんだから、ちょいとヤバい。
『おくりびと』もちょっと思い出すほど、やな仕事。アメリカみたいに殺人事件が多いと必要不可欠なんだろうな。その、やな仕事が出来るのは、死人が自分とは関係ない人だから。そんなサスペンス映画ではあるが、伏線にも、犯人の動機としても家族愛が根底にあった。警察の汚職事件が絡んでいて、ほとんどの警官が賄賂をもらっているという警察署。大元のヴォーンという人物が陪審の証人として召喚したのが、今回の失踪(殺人)事件だったのだ。その妻エヴァ・メンデスも何かを隠しているし、トムの親友であるエディ(ハリス)もどことなく不自然な言動。まとも(とは言っても賄賂をもらっていた)な刑事(ルイス・ガスマン)が胡散臭いが、結局はまともだった(?)。
結局、犯人は汚職事件に絡むものではなく、エヴァ・メンデスの愛人が夫を殺した事件だった。その犯人がエド・ハリス・・・途中からそう思えてきた。
コメントする