「クリエイティビティの源」ザ・ベスト・オブ・デイヴィッド・リンチ・ドット・コム Tommyさんの映画レビュー(感想・評価)
クリエイティビティの源
映画というよりは会員制ウェブサイトで公開された短編集と捉えて観るといいかもしれない。
構成的には"The Short Films of David Lynch"と同じ感じで、短編とデヴィッド・リンチの解説を混ぜた物だが、その作品よりも絵ではなく映像寄りなせいか不気味さは少ない。
実験的な作品ばかりなので、ストーリー的な面白さというよりは作り手目線としてどうやってこのような効果を生み出しているのか考えるのが面白い。
こうしてみると、映像と音声の奇妙な組み合わせで違和感を生んでいたり、虫が這うだけの映像でも絵としての構成がかっこよかったりといった発見がある。
彼はこういう実験が好きで、物事の洞察力が非常に深い男だと感じた。やはりクリエイティビティというのは突発的なアイデアから生まれるのではなく、死ぬほど実験を繰り返して生まれるものなのかもしれない。
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