「メッセージ色が苦手じゃなければ」セントアンナの奇跡 こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
メッセージ色が苦手じゃなければ
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無秩序とも思える戦争の前線において、
逆に黒人ならむげにあつかってもいいだろう、といった
白人側の都合のいい論理も存在した。
この映画はそんな中で、祖国アメリカのために、
遠いヨーロッパでドイツ兵と戦っている黒人兵士たちの話。
そんな極限状態ではたして人間は尊厳を失わずに
生きていられるのだろうか?
帝国主義に反発するイタリア人パルチザン、そしてドイツ兵、アメリカ兵、一般人。
国も人種も様々な人間たちが出てきますがひとくくりにせず
結局は個人個人の問題であると描かれているのは第三者的に見ても納得です。
たまに白人の観点から、黒人黄色人種を
文化も理解しない劣る人間だと描く映画もあるからね。
皆が一様に神に祈るが神なんかいるんだろうかって思ってしまう。
明らかなのは、死は誰の上にも平等に訪れるということだけだ。
メッセージ色が苦手でなければ、良い映画だと思えるものではないかと。
ラストに救いもあります。
んでもいまひとつスッキリしなかった。
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