「映画版ASMR? 惜しい・・・」おと・な・り にゃろめさんの映画レビュー(感想・評価)
映画版ASMR? 惜しい・・・
映像なのに音にこだわった、
「お隣」さんの「音鳴り」映画で
写真家とフラワーデザイナーという
音の無い世界が主役の作品。
なんか、おしゃれで面白そうだね。
ということで鑑賞。
これは誰に刺さる作品なんだろうか。
30代の独身OL?違うな。現実とのギャップで共感できない。
女子の大学生?違うな。学生の描く理想はもっと高いよ。
子育ての終わった主婦?違うな。ふんって鼻で笑うよ。
あれ?誰にも刺さらない。
40過ぎのおっさんには刺さるかもね。
前半はだいぶ「音」にもこだわって
作ってた様子。途中から
あまり「音」関係なくなっちゃって、
ただのラブストーリーになっちゃった。
「おと」で映画作るよって決めたんなら
「おと」を主役にしないと。ね。
「おと」が小道具になっちゃだめよ。
それもこれも、ラブストーリーがいけない。
少なくとも、最後ふたりは会っちゃダメだと思う。
すれ違ったままお互い、カナダとフランスに行って
ラストはカナダの風景写真とフランスのフラワーデザインの
作品がたくさん出て、ふたりの成長を観客が知る。
みたいなね。
もちろんそのシーンはずっと「無音」。
「写真」と「花」の作品を観て、
音は観客の頭の中で奏でる。
みたいなね。
そしてふたりがどうなったかは、写真と花の作品を通じて
観客が感じる。どう感じるかは観客に委ねる。
みたいなね。
うーむ。
それでも誰にも刺さらなそうだ。
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