「ゆる〜い上質の邦画です」おと・な・り 零式五十二型さんの映画レビュー(感想・評価)
ゆる〜い上質の邦画です
古いワンルームにありがちな、隣の音が壁一枚で丸聞こえ。
一体どんな人が住んでいるのだろうと聞き耳を立てた経験者はいるはず。
そんなシチュエーションを下支えに進んでいくヒューマンドラマ。
カメラマンの岡田准一さん
フローリストの麻生久美子さん。
この2人は隣同士で顔を合わせた事がない。
と言って隣が誰なのか気にしすぎる映画ではない。
突然転がり込んできた谷村美月さん。
彼女がおもしろい!
地元大阪弁で捲し立て、立て板に水の如くセリフかアドリブか分からんテンポで盛り上げる。
ガサツな感じが強すぎるかと思いきや、料理が得意で健気な友達の彼女役だ。
ひらパー兄さんの岡田准一さんはよくもまぁつられなかったのかと心配になるくらいでした。
最後はしっかり見ている側の気持ちを察す見事な着地で非常に心地よい作品でした。
実際には隣の音や話し声は耳障りだし、こんな気持ちでは住めない。
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