「ユーモラスながら淡々とした展開に爆睡してしまいました。」ホルテンさんのはじめての冒険 流山の小地蔵さんの映画レビュー(感想・評価)
ユーモラスながら淡々とした展開に爆睡してしまいました。
鉄道映画祭で見たのですが、前々日の徹夜がたたって、ホルテンさん同様ほとんど眠り込んでしまいました。というのも、綴られるエピソードは、滑稽なシーンが多く会場から笑いがこぼれてはおりましたが、だからといって大きな事件が起こる訳でないし、ゆったりかつ淡々と進むストーリー展開に、ついつい睡魔に囚われた次第です。
一緒に同行した方は、結構味わいのある作品だったと語っていましたので、ほのぼのとして肩の凝らないユーモラスな作品がお好きな方は向いているのかも知れませんね。
主人公の定年退職が、『冒険』の途中で出会った人の死など、滑稽なのに哀愁が漂うのは、作品のバックに過ぎゆく時の無常がさりげなく描かれているからでしょうか。
それでも、最後に明日定年退職を迎えることになったホルテンさんの、次のステップがちゃんと示されるのは救いです。
あと鉄道運転士なのに、人生初の遅刻をしても動じないホルテンさんには、かえって生真面目さを感じました。早く職場に戻らなくてはいけないはずなのに、こうすべきだと思ったことに猪突猛進するところは、もう脱帽ものでしょう。
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