BALLAD 名もなき恋のうたのレビュー・感想・評価
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面白いがひどい
内容は悪くはなかったです。
内容だけでしたら4点でした。
しかし、日本映画のひどい点
1:演技がいまいち
2:戦争シーンのひどさ
ハリウッド映画などと比べるべきではないのですが
やはりこの2つがひどい
1:やはり演技というのがもろわかり
海外映画のようなその時代の立体感がなくてひどいです
2:これは特にひどかった
1はまだ気にするほどではなかったのですが戦争シーンのひどさがまずありえない
レッドクリフなどと比べるべきではないのですが、エキストラの戦い方があまりにもひどい
最後のほうなど子供のチャンバラかよ!ってつっこみたくなります
やはり日本の映画はアクションや戦争ものなどはひどいですね
号泣というよりは、じんわりと切ない感じ
『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎監督なので、それだけで期待して見に行きました。
なかなかよかったと思います。原作の『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』は見ていませんが、泣ける作品ということで、実写版がどれほどの感動作になっているか興味がありました。
私の印象では、号泣というよりは、じんわりと切ない感じでした。
気になったのは、侍やお姫さまのしゃべり方。かなり現代的にアレンジされていたような気がします。例えば、くさなぎ君が自分のことを「俺」と呼んでいたのですが、たぶんNHK大河ドラマなら「わし」と言いそう。わかりやすくはなっていると思いましたが、自分としては大河ドラマなみに時代がかった言い回しの方が雰囲気が出たような気がしました。
BALLAD/名もなき恋のうた
アニメの世界が現実の世界に飛び出しておもしろかったです。アニメはぜんぜんみませんが、実写版ということで興味を持って見ました。大人も子供も一緒に楽しめていいと思いました。
やはり原作と比較はキツイか!?
遅ればせながら劇場で観てきました。
クレヨンしんちゃんの劇場版作品が原案となった作品。
原作(?)の方は、以前にTVで放送していたのを観ていたので
“大人が涙ボロボロこぼす作品”という予備知識ありです。
TV局主導の企画作品というくくり自体に少々抵抗があって
主演陣の面々を見ても残念な印象が拭えなかったんですが、
ここでの評価が思ったより良かった事もあって
努めてハードルを下げ気味にして座席に着きました。
冒頭からしばらく。
突っ込み所は随所にあるものの、
ことのほか自然に進む展開。
「お。ぜんぜん観れるぞコレ。」
お城や合戦のシーンになると
大掛かりなセットやエキストラ、
意外な殺陣のクオリティーなどで
迫力も充分の見せ場も多くありました。
「おお!いいじゃんいいじゃん!」
が…
それでもやっぱり突っ込み所は多分にあって…
徐々にそれが気になり出します。
場面が進み、盛り上がれば盛り上がるほど
なぜか気になるんです。
「・・・・・・。」
「なんでだろう…。途中まで良かった気がしたのに…」
「・・・!!!」
「ああ!!そっかぁ!!!!」
実は先日…。
運悪くと言うか何と言うか
黒澤 明監督の「乱」を観たばっかり。
その直後ということもあって
合戦が激しくなればなるほど、
殺陣がクローズアップされればされるほど
無意識に比べちゃっていたんですね。きっと。
序盤こそ努めてハードル下げて鑑賞してたので
小さな突っ込みは避けていたんですが、
下手に入り込む余りについつい辛い観かたに…。
すいません…。
そんなモードに入ると
脚本や物語そのものにも不満が出始めます。
せっかく原作にない要素を盛り込んでオリジナル色も
ちょいちょい入れてたのに
「そこはそのままなんだ…。」
「描写薄っ!!」
「おいおいエキストラ頑張ってよ…。」
「あれぇ?あの場面ないのぉ?!!
あそこが一番泣けるんじゃん!!」
「でも待てよ。さっきアレ持ってたし…」
「・・・・・・。」
「あららら終わっちゃったよ…」
もはや後半は完全に駄目なタイプの観客でした…。ワタクシ…。
最高峰との比較になっちゃ酷な話なんですが、
特に合戦とか殺陣とか心理描写とか、
ここ一番の大事なシーンになればなるほど
くっきりと埋められない差が出てしまう。
原作との比較にしたって
アニメ版であれば畳み掛けるような描写が
やはり実写の子役には再現させることすら難しい。
こうなるとやっぱり往年の時代劇にも名作アニメ映画にも勝てない。
TVドラマのスペシャルくらいに見えてきちゃうんです。
これは例え全くの別物として見たとしても
“映画”という大きなくくりでのクオリティの問題。
スペシャルドラマとしてなら充分に良くできていると思います。
これは完全に観かたが悪いですかね…
悪くはないんですよ。作品は。きっと。
なんとも消化不良な作品になってしまいました。
映画は比較で観るものじゃないですね^^;
※他サイトより転載(投稿日:2009/10/21)
オリジナルの良さに助けられただけ
自ブログより抜粋で。
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原案である『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』は、リアルタイムではないですが、原恵一監督の『河童のクゥと夏休み』(2007 年)を観て痛く感動した折に、原監督の代表作ということで、(『戦国大合戦』と双璧を成す傑作『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』(2001年)も一緒に)DVDを借りて観ています。もちろん、こちらにも負けず劣らず感動させられました。
今回の実写化にあたっては、幼稚園児であるしんちゃんを小学生に変えたり、現代的な小道具として携帯電話を絡めたりというアレンジはあれど、かなり忠実にオリジナルをなぞった展開になっていたように思う。
目につく変更点に無理は感じられず、人気アイドル、草なぎ剛&新垣結衣コンビの演技もなかなか立派なもので、予想以上のがんばりには素直に拍手を贈ろう。
そういう意味では、この実写化は成功、と言いたいところ。
けど残念ながら、作品的にはいまいちなのよ。
もちろん、筆者が『戦国大合戦』をすでに観ているがゆえ、この悲恋の結末をあらかじめ知っていたからというのもあるとは思うんだけど、けどそれだけじゃない。
それすなわち、山崎・原、両監督の力量の差。
一番の敗因は、“『クレヨンしんちゃん』であることを捨てた”実写化なのに、元を無節操になぞりすぎ。
真一のタイムスリップは意図せずしてのものだからいいのだが、彼を追っての両親(夏川結衣、筒井道隆)の短絡的な行動は、現実的な=実写で見せる大人の思慮として無理を感じた。
『戦国大合戦』は、“クレしん”に対するイメージができあがっているシリーズの中での一本だから、しんちゃん一家の突飛な行動も愉しく観られたが、単品の実写映画であるこの『BALLAD』では行動に納得いくようキャラクター紹介にもっと時間を割くべきじゃなかったのか。
アニメ版をふまえ、そうしなきゃ次に展開しないのはわかるが、それを理由にしちゃったらご都合主義でしょ。
そもそもアニメ版でもこの部分はもう少し時間を掛けていた。些細なことと思うかも知れないが、目の前のパソコンでネット検索するのと、図書館まで出かけて調べるのとでは、その行動力の表現に差があるのだ。
また一方で、『戦国大合戦』にはしんちゃんがお尻を出したりするなどクレしんお決まりのギャグシーンがあるが、実写映画『BALLAD』では当然のようにそういう下品なシーンはカットされている。
その判断自体に異論はない。ただこれによって、作品のメリハリも失ったように感じる。
小学生の真一にそういうことをしろとは言わないが、ならば代わりに実写であることを活かしたメリハリのつけ方があったはず。
若い監督にありがちな、カメラは一生懸命動いているんだが、人物は突っ立っているだけ、座っているだけの、雰囲気でごまかす似非躍動感カットも気になった。
クライマックスの合戦シーンについても不満が残る。
『戦国大合戦』といえば子供向けアニメらしからぬ綿密な時代考証に則ったリアルな合戦シーンも話題になったのだが、『BALLAD』でもその方向性を踏襲し、槍での叩き合いなどに、嘘でも格好良く見せようとするチャンバラ映画とは一線を画すリアルな合戦を見ることができる。
しかし、そういう“正確”という意味でのリアルさと、“真に迫る”というリアルさはまったく別の問題。
きっとやっていることは時代考証的に正しい戦闘シーンなんだろう。しかしセリフで言っているような「本物の戦争(=殺し合い)」にとうてい見えないようでは本末転倒ではないのか。誤解を招かぬよう念を押すが、それは血を見せるか否かというようなことを問うているのではない。
ご自慢のVFXに頼ったヒキの絵にはなるほど力が入っているのに、ヨリになると途端に迫力がなくなって、痛みを感じなければ、死と紙一重という緊張感も皆無。まるで原っぱでの草野球でも観ているかのようなのどかさが漂う。
これとて監督の演出力不足と言わざるを得まい。
武井証くん、ちょっとおっきくなってて、ガッキーはかわいかった♪
夜12:05に終わるレイトショーで観た。席はがらがらでカップルが中央付近に固まっていた。一応寝ずに最後まで観れた。
アニメ版は見たことがないのですが、そんなに実写をしのぐものなんですか?
「クレヨンしんちゃん」というだけで喰わず嫌いだった自分を反省し、機会があれば是非観て見たいと思います。ドラえもんだって長編はいいもんね。
内容に関して羅列すると、
武井証くんは、また自転車乗って映画出てるし、なんだかちょっと今風の髪型になっていて、「ああ、またカミッキー(神木隆之介くん)のように成長してしまうのね・・・」と少し寂しい(何故か?)気持ちがしました。
夏川結衣のキャリアウーマン風ママと、ちょっととぼけた筒井道隆の自由業パパ、私的にはよかったです。
草彅剛は、演技は多分間違いないだろうと思っていましたが、だいたい予想通りの出来映えでした。殺陣もよかったね。
新垣結衣も、演技力に関しては全く期待せず、可愛さのみを楽しみに観ていたのですが、今回はなかなかどうして、凛とした感じが、とてもよかったです。一途な様子も、とてもかわいかったし。
大沢たかお様は個人的に好きなのですが、相変わらず悪役でもかっこいいです。黒を基調にした甲冑もたいへんシブく悪役もビシッと極めていました♪
斉藤由貴と吹越満が、戦国時代のええ夫婦を演じているのが脇で光ってましたね。
「バラッド」の意味も何にも考えず観ていたので、このままほんわか、真一たちが未来に帰っておわるんだろうなぁ・・・と考えていたので、ラストは驚きました。
本編では、殆ど泣けず、斉藤由貴がたった一人残ったわが子を、また戦に出さなければならない、というシーンでホロリ。
alanの美しい歌声と共に流れる、エンドロールの回想シーンや写真などでかなり涙がこぼれて困りました。泣くとこちゃうやろ!と自分につっこみを入れながら、涙が止まらず・・・
相変わらず、回想シーンに弱い私。
よい映画だったと思います。
泣けない
しんちゃんが好きで 観たのがいけなかった 普通の恋愛物と そう違いはありません
原作は 野原一家のハチャメチャや笑いがあるからこそ
シリアスが引き立つのに
普通の恋愛映画になってしまって 残念です
ただ ものすごい細かいです
ちゃんとつくってるなぁって感心はしました
戦のシーンや
草なぎくん(役名わすれた)の髪型とか
まぁ別にDVDでいい内容でした
キッカケはガッキーだったけど..
初めはガッキー目的だった私。
でもいつの間にか見入ってました〃
タイムスリップするというところなど、
しんちゃんでは普通でも、実写となると…
と思っていたのですが,
全体を通して無理した感もなく,
まとまった映画になっていたと思います★
ただ悲恋というところで、
思ったより感動が薄かった…私ダケカモ?!汗
あと「名もなき恋のうた」というタイトルの意味が
最後までよく分からなかった…私ダケカモ?!笑
ガッキーがはまり役でなかなか・・・
「映画クレヨンしんちゃん/嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」を知っているいる方が、今回の実写版を見ていて この映画の良さを感じられると思う。アニメの筋を大切にしながら、また アニメの中のポイントをおさえていながらも、所々に、オリジナルの場面を加え、上手く作られていて 良い映画になっている。そんな中でも、れん姫役を演じたガッキーが、勝気さ、けなげさなど、上手く演じ、一番のはまり役であり、際立っていたと感じた。スコアを少し落としたのは2点。又兵衛役を演じる、草彅の頑張りも認めるが、迫力、力強さが もう少し欲しいところ。特に 戦いのシーンでの存在感!。2つ目は現代からの家族のタイムスリップの設定は、同じであるが、その父母役を演じる、筒井道隆、夏川結衣の存在感を、随所でもう少し強めれば、よりメリハリがあったと感じた。
これらの物足りなさはあるが、それでも今一度 見たいと思える映画であったと思う。
お又のおじさん。。
クレしん映画で異大なる?感動編といえば
「嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」と
この「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」があるが
私はこっちの話が大好きだった。
「お又のおじさぁ~ん♪」としんのすけに呼ばれていた
“鬼の井尻”こと井尻又兵衛の雄姿を今も思い出す。
オリジナルが描いたことを、あまりにも変えなければ
実写版にしろ、それなりの作品が出来るという好例。
クレしんアニメ版の話の素晴らしさを損なうことなく、
お下劣ギャグを封印し^^;歴史ファンタジーに仕上げた。
ほぼ同じ流れであるのと同時に、感動する拠点も同じ。
あとはキャストが上手くハマるかどうかだったが、
草なぎ・新垣・大沢をはじめ、皆良く頑張っていたと思う。
歴史ファンタジーとはいえ、戦国時代の武士の生き様、
姫ら女性達の描き方、リアルな合戦シーンなども、
こんなに豪華にしましたよ!感を感じないのが嬉しい。
戦いの派手な描かれ方(爆)に慣れている昨今では、
この戦争がまるでままごとに見えるシーンもあるだろう。
時間がくれば停戦し、合間にご飯を食べる余裕もある。
小国同士の争いを実写だからと大きくしないのがいい。
秩序に守られた攻め方と退き方の描き分けもリアルで、
いかに早く相手の首を獲るかが決め手となっているが、
最後は意外な展開が訪れる…。
最近アニメ版がTV放映されたが(また見てしまった^^;)
やはりオリジナルの力を抜いた描き方はさすがだった。
そして(これを言っちゃあ…だけどx)又兵衛と、特に
廉姫の凛とした佇まいは、実写版では到底かなわない。
でも。
これはこれで、いい話に仕上がっているうえ、原作を
まったく無視しない作り方が愛に溢れていて清々しい。
原作者の急死が悔やまれるが、
こんな風に実写化する監督は貴重な存在かもしれない。
(ひまわりとシロ役も観たかったなぁ~風間くん達も~)
悪くはないけど
悪くはないけど良くもない、普通の邦画…
たぶん原作が、「あのしんちゃんが」「基本的にギャグなのに」っていうギャップの上に成り立っている悲恋だから、そこだけ切り取ってもメリハリに欠け、何のヘンテツもないタイムスリップ時代劇モノになってしまっているのだと思う
直前にみた同じ子役が出てる映画では号泣したのに、やや感動はあったけどこっちではちっとも泣けませんでした。
大沢たかおはかっこよかったです。草薙剛は演技はともかく「強い武士」の異名があるほどの迫力がやや足りないかな、と思った。
あと、もうちょっと現代人ならではの活躍やエピソードが欲しかった。そこそこ長いのに内容に物足りなさを感じる。
純粋!
結末はBALLADなので予想できました。でも、ハンカチが手放せないくらい泣いてしまいました。
ワイルドな草なぎ剛や凛とした新垣結衣、相変わらず格好良い大沢たかお、など…キャストは申し分なく楽しめました。特にワイルドつよぽん、最高です☆
戦いのシーンは物足りなさを感じました。でも、きっと戦国時代の小国の戦は精鋭武士だけじゃ人手不足で様々な人が緊急召集されてがむしゃらに戦ってたのかな?とも思えました。
真一をはじめ現代のモノが戦国時代に干渉した時のリアクションがとても純粋で楽しめました。又兵衛の25年間生きてきた〜にも笑えました。
戦国時代の不自由な中の純粋な生き様に心打たれ、悲恋の結末なんですがすごく羨ましく思えました。
エンドロールもまた泣けます。
感動!
最初の真一の夢のシーンから、引き込まれました。
私が特に感動した場所は、「生きて帰ってきたなら、共に生きよう」のとこです!
たぶん、どちらも生きて帰ったとしても(その願いは無理だろう)と思っていたんだと察します。
それでも、希望を捨てずに二人とも打ち明けれて良かったと思いました。
ただ、クレヨンしんちゃんでも見ていたので、若干ネタばれを感じましたが仕方ないことですね。。。
やっぱり、又兵衛は死ぬんですね。。。
あそこは悔しいです・・・。
廉姫がかわいそうでなりません。
うーん。。
原作を知らないのですが、この映画だけ見た感想では「想像より良い」という
感じでした。
ターゲットがどこなのかイマイチですが、「誰もが泣ける映画」というなら
泣けるシーンにもう少し時間かけてほしかったなぁという感じ。
お父さんが「春日という名前は(現代では)残っていない」と言っていたけど
車のナンバープレートが「春日」になっていてアレ??でした。
地名では知らないという意味だったのかな?
オリジナルには勝てず
オリジナルの「クレヨンしんちゃんの戦国大合戦」が傑作なので、どんな実写になるのか期待していたが、やはりオリジナルは超えられない。「おしり星人」をやれとは言わないが、笑いがないとメリハリがなく感動も薄れるような気がする。合戦シーンはCGなどで大袈裟にしていないところは良かった。
アニメほどの感動はないが秀作
原案となったアニメ「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」は、ギャグを織り交ぜながらも、家族愛と悲恋を歌い上げた名作だ。本作はその根幹を尊重しつつ、実写ならではの合戦シーンにも力を入れた秀作になっている。夕暮れの撤収の合図で引き上げる敵兵を槍の柄で追い立てたり、兵たちは疲れているからと廉姫自ら塩をたっぷりに作った特大の握り飯を又兵衛が頬張ったり、合戦の裏ネタもおもしろい。
草なぎ剛は、殺陣がイマイチだが、そこはパーカッションの効いた音楽に後押しされて、実直な“もののふ”を巧く演じている。ひきかえ、廉姫を演じる新垣結衣は何を観てもいっしょだ。「Dr.ヘリ」の手術着を着物に替えただけ。
山崎貴監督が巧いのは欲張らないこと。車のタイムスリップは音だけでそれとなく表現し、現代に帰ってからの真一の行動を深追いすることもなくエンディングが爽やか。合戦では、バカみたいに弓矢が空を黒く覆うこともなく、かえって恐怖感がある。タイトルは横文字が好きだね。「ALWAYS」同様、目にも耳にも残らないのがもったいない。
又兵衛がウマそうに缶ビールを飲むシーンには吹き出した、いや・・・、微笑ましく思ったのは私だけ?
なお、残念ながら真一は“ケツ出し星人”も“ゾーさん”もやらない。
CGに頼りすぎない所が好印象。温かい映画です。
恋愛ものは苦手なんで、その辺りの評価は他の方に譲ります(笑)。
『戦国版タイタニック』というのは妥当な宣伝コピーだと思うけど、個人的には『タイタニック』よりこっちの方が温かくて好き。
『三丁目の夕陽』スタッフが戦国アクションを取るというのだから
アクションの足りない部分をCGで補強しまくるのかと思いきや、あくまで作りたい画を実現させる一手法として大袈裟なCG使用は控えてある。また、劇中で何度か登場する草薙剛の立ち回りも、細切れなカットや極端なズームを用いず、ごまかしの利かない長めのカットで撮っている点が好印象。監督は安直な手法に頼って作品の画やスケールをごまかしたくなかったのだろう。
現代風の言葉遣いや綺麗すぎる衣装などイチャモン付けたい所もあるけど、誰もが楽しめるエンタメ大作を目指したのだろうから、そんな所を突っ込むのは野暮ってもんですね。
だが主人公である真一とその両親のキャラの薄さは気になる。元が『クレヨンしんちゃん』劇場版である為、既に説明し尽くされたしんちゃん一家というキャラを使えなくなった副作用かも。
家族で安心して観られる映画として良い映画。
甘いしベタだが、この温かさには泣かされます。
全44件中、21~40件目を表示