大丈夫であるように Cocco 終らない旅のレビュー・感想・評価
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天真爛漫泣き虫吟遊詩人
素直に生きて素直に生きている姿を心の赴くまま素直な目線で捉えていたという印象。
目の前の吟遊詩人が吟じるまでじっと優しくカメラが待ち続けて、ひとたび吟じたならばそれを決して離そうとしない粘り強さなのか、Coccoが紡ぐ物語に終始魅了された。
画面の中にある人間性こそがこのドキュメンタリーを至高のものへと押し上げているのは確かなことではあるが、地道な取材と秀一など編集あってこそ、このような見事な作品になっているのだと感じた。
ワンカットワンカットが必ずしも決まっているわけでもなく、むしろ部分的に見たとき不自然に感じる構図の連続であったものの、それらが一体として一つの意志を持った塊として提示された瞬間、すべてがものの見事に連なりあって、大きな感動となって押し寄せてくる。
これは単なるいちミュージシャンのプロモーションなどではない。とはいえ、だからこそ?、見たあと、Coccoの音楽を体感したいと思ったことは間違いない。
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