「鏡のある部屋で一人鑑賞すれば恐怖度増し増し!」ミラーズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
鏡のある部屋で一人鑑賞すれば恐怖度増し増し!
鏡の恐怖話としては、深夜0時の合わせ鏡とか、三面鏡の恐怖とか、色んな都市伝説もありますが、ずっと鏡の中の自分を見ていると本当に怖くなる・・・そんな人におすすめ?解離性障害だとか、もう一人の自分だとか、精神的にもまいってしまいます。
怖さを克服するためには映画をじっくり観てツッコミ個所をチェックするのもいいかもしれません。最初に観たときにはムチャ怖かった!ということしか覚えてないのですが、これは実像か虚像かとヒントを探しながら注視すれば徐々に粗が見えてきます。例えば、妹アンジェラの顔が虚像によって顎を引き裂かれるスプラッター映像があるのですが、鏡に映ったアンジェラのホクロの位置が左右逆になっていません。
今回は警備員の制服とか、ボタンの右前だとか、髪の分け方など、左右の違いを探しながら見てみました。途中、サザーランド演ずるベン・カーソンが鏡によって左手を負傷したため包帯を巻いていたので、分かりやすかったです。すると、何ということか、後半に入ると、包帯を巻いていたり巻いていなかったりで、かなり雑な編集だな~などとミスを見つけることによって恐怖が半減。最後は悪魔かよ!!とか突っ込んでしまえば、もう怖くはない。大丈夫。
それにしても、最もゾ~ッとしたのは息子のマイケルや妻のエイミーが鏡の中で別人になっていくシーン。ビビります。ちょっと気を抜いて、部屋の鏡を見ると、また怖くなってきました。そんな時はマイケルの部屋に飾ってある「魔法先生ネギま!」のポスターを見つけたり、「ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-」のタペストリーを見つけることで落ち着けます。
ま、それに加えて、廃墟となったデパートに何で警備が必要なんだよ!と最初から突っ込んでしまえば問題なし。
最初から最後まで名曲「アストリアス」が不気味だったし、ラストもかなりシュール。鏡の手の跡の伏線も効いてます。ただ、車は右側通行だったし、どうやって撮ったのか気になります・・・