「タイトルなし」そして、私たちは愛に帰る kazuyuki chataniさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし
抜群の出来。
時が全てを解決する、と。
辻褄の合わなさや現実離れした人物の行動など、違う演出だと見るに堪えないかもしれないが、この監督だと違和感なく見られてしまう。フリッツ・ホンカもソウル・キッチンも見事な出来だったし、今作も素晴らしい。
とてもたくさんの事、国や政治や親子や恋人や宗教や、それぞれ複雑な事柄が絡み合う様を捉えているけど、全て綿々と築き上げてきたもので、一秒では変わらない。それを表すラストカットが、とてもとても感心した。
なんだろう。ちょっと違うけど三宅唱みたいな鑑賞感。かなり器の大きな監督だと思った。
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