BABY BABY BABY!のレビュー・感想・評価
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想像してたのとは違った。
現代女性ならではの悩み、「キャリアか妊娠か」で自分が悩んでいるため色々検索してこの映画にたどり着きました。
キャリアウーマンだった陽子が妊娠して、ってところまでは良かったけど、そこからはただの出産映画。
キャリアアップを望んでたけど妊娠して考えが変わったとかやっぱり妊娠なんかしなきゃ良かったとか、そんなところは描かれていなかったので(分娩中にそんな一言はあったけど)自分が欲しかった答えはなかった。
気楽に見れる
フジテレビの人気ドラマ「ナースのお仕事」
同じスタッフ・キャストでの番外編らしい。
普段テレビドラマは見ないのですが、テレビドラマ版「ナースのお仕事」は、夜勤仕事の時に、仕事に出掛ける前に再放送をされていたのを何回か見ていた。
だから登場人物の人間関係はある程度理解していたので、すんなりと観られました。一応は単品として観た際にも先入観無しに観れる内容になっていますね。
でも「ナースのお仕事」のファンならば、誰がどこで・どんな登場の仕方をするか?等、より楽しめる様になっています。
ところで、前作の映画版は、確か東宝系での公開だったと思うのですが、今回は東映系。一体何故なのでしよう。前作が余りヒットしなかったから?同じフジテレビ系の『大奥』が東映系での公開でそこそこのヒットを記録したから?でしょうか。
どちらにしてもこれは東映系ではヒットは無理でしょう!
どう見ても東宝系の客層に向いてるでしょう…。特に都会では(劇場の有る場所・雰囲気・客層・内容等を見れば明らか)それが顕著だから、シビアな数字になるんじゃないですかね。
そんな心配をしつつ、映画本編は不思議な味わいが滲み出る作品になっていました。
いや、途中までは「何だこれ?」とか思いながら観ていたんですよね(笑)
ところがクライマックスの場面で、主な女優陣を一同に…って言うか、半ば強引に。
「有り得ね〜!」(笑)
それに上増しする吉行和子の存在。
「絶対有り得ね〜!」(笑)
そんなこんなを画面に突っ込みながら観ていると、作品の本質には《出産》とゆう男には絶対に経験出来ない、「所詮男なんか…」との女性の強さ・逞しさに溢れた内容なので、気楽に楽しめるライトコメデイになっていました。
出演者の中では松下由樹が、テレビドラマの枠組みでのコメディ演技をそのまま演じているのですが、これがその内容と相まって「居るよなぁ〜、こんなおばさん!」と思わせ。斎藤由貴演じる助産婦医師も、映画に登場する初めの内は、如何にもデビュー当時のおっとりとした斎藤由貴だったのが、映画のクライマックスでのてんやわんやな大騒ぎの間に、ほんの少しだけ壊れかけるのが観ていて面白かったですね。
神田うのだけは無理矢理に役柄を突っ込んだみたいでしたが(苦笑)
(2009年5月25日ユナイテッド・シネマ豊洲/スクリーン9)
陣痛見舞い
映画「BABY BABY BABY! ベイビィ ベイビィ ベイビィ!」
(両沢和幸監督)から。
女優・観月ありささん演じる、佐々木陽子さんの友だちが、
出産間近の彼女に、手土産片手に様子を見に来たシーン。
「心配だから、陣中見舞いに来た」と呟くのだが、
私には「陣痛見舞い」と聞こえて、メモをしてしまった。(笑)
この映画のラストシーンを思い出す言葉としても、気になる一言。
男性から女性へ、敬意を表して「陣痛見舞い申し上げます」。
観客は、私以外、すべて若い女性陣ばかりだったので、
ちょっと気恥ずかしさはあったが、なかなか面白い映画だった。
最後は、スクリーンの中の女優陣と一緒に、いきんでしまった。(汗)
実は、この映画をどんな世代の人たちが観るのか、
子育て総合支援センター所長として、興味半分で望んだが、
途中から、そんなことは関係なく、楽しませていただいた映画。
政府の掲げる少子化対策もいいけれど、
痛快コメディ映画の中にも、その要素は隠されている気がした。
これから、初めて父親、母親になる、通称「プレパパ・プレママ」
と呼ばれる世代に、是非、この映画を観る機会を与えて欲しい。
(料金タダ、にしてあげてもいいから、観て欲しいと思うくらい)
男性にとって「妊娠」は手伝えても、
「出産」は、女性にしか出来ないお仕事・・と改めて実感した。
25年前、分娩室の外で聴いた我が子の産声を思い出しながら・・。
PS.
もう1つ、気になったおまけ。タイトルの「!」マーク。
どうして、3つ目だけにつくんだろう・・う〜ん、気になる。
出産もお仕事。
出生率低下の折、こういう映画でなんとか人口増加を!!
…っていうことなのかどうかは分からないが^^;
TVドラマっぽい作りながら、ツボを押さえた作りになっていた。
私には息子がいるので、遠い昔(爆)のことなどを思い出したり。
いや、でも考えてみれば、私の周りにも子供がいない人が多い。
晩婚化が進み、子作りも難しくなるうえ(先日TVでもやってたが)
これからさらに人間の身体は子供が出来にくくなるんだそうだ。
いやいや、その前に、結婚率も下がってるんだもんね。
考えたら独身貴族も多いんだな。今から少し前(と思ってる自分)
パーっと結婚してパーっと子供を産んでしまった自分は、
周りでまだ大いに遊んでいる友人たちを見て羨ましかったものだ。
私の20代など、ほぼ無いに等しい…あ、愚痴になってるし^^;
さて、今回のメンバーは「ナースのお仕事」の人達だそうだ。
このドラマは特に見てはいなかったので、よく知らないのだが、
観月ありさはこういう役が似合うなぁ~と思った。姐さんタイプ。
いやでも、もっとお似合いだったのが松下由樹で^^;
確か独身だと思うけど、すでに4人くらい産んでいそうに見える。
飴だのチョコだの差し出すところや、井戸端会議にエクササイズ、
あ~こういう妊産婦いたよなぁ~と懐かしく思い出してしまった。
さらにお似合いというか、久々で、そして本当に自身が子沢山の
斉藤由貴が先生役だった。上手い!!ちょっと感動してしまった。
認知症の母(大先生)を抱え、おそらく婚期も逃してしまった、
産婦人科の先生。静かな眼差しの奥で、生まれることの大切さ、
その素晴らしさを訥々と語り、空いた時間は母の面倒を看る。と
いう、穏やかな先生なのだが、ひとたび出産ラッシュとなれば、
(これはあり得ないと思うが)すべて受け入れる体制をとっていた。
はっきり言って、あんな簡単に産まれるわけないのだが^^;
あの苦しみあってこその今なのだ。と思うとやはり感慨深い。
私は昔から動物が好きでも、子供は大嫌いだったx
それでも自分の子供は(当り前だが)このうえなく可愛いものだ。
そういうお母さんたちって、多いんじゃなかろうか。
まぁ…赤ちゃん、赤ちゃんって、そればかりを推奨していると
いう意味でなくても、ドラマとして普通に楽しめる作品だと思う。
そして大きなお世話かもしれないが(爆)
大好きな人と結婚し、家族が増えるというのは素敵なことだ。
それが可能な状況にいるのなら、私は是非に♪とお勧めする。
(あの谷原の小汚いロン毛姿と、品行方正な喋りとのギャップ^^;)
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