「気楽に見れる」BABY BABY BABY! 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
気楽に見れる
フジテレビの人気ドラマ「ナースのお仕事」
同じスタッフ・キャストでの番外編らしい。
普段テレビドラマは見ないのですが、テレビドラマ版「ナースのお仕事」は、夜勤仕事の時に、仕事に出掛ける前に再放送をされていたのを何回か見ていた。
だから登場人物の人間関係はある程度理解していたので、すんなりと観られました。一応は単品として観た際にも先入観無しに観れる内容になっていますね。
でも「ナースのお仕事」のファンならば、誰がどこで・どんな登場の仕方をするか?等、より楽しめる様になっています。
ところで、前作の映画版は、確か東宝系での公開だったと思うのですが、今回は東映系。一体何故なのでしよう。前作が余りヒットしなかったから?同じフジテレビ系の『大奥』が東映系での公開でそこそこのヒットを記録したから?でしょうか。
どちらにしてもこれは東映系ではヒットは無理でしょう!
どう見ても東宝系の客層に向いてるでしょう…。特に都会では(劇場の有る場所・雰囲気・客層・内容等を見れば明らか)それが顕著だから、シビアな数字になるんじゃないですかね。
そんな心配をしつつ、映画本編は不思議な味わいが滲み出る作品になっていました。
いや、途中までは「何だこれ?」とか思いながら観ていたんですよね(笑)
ところがクライマックスの場面で、主な女優陣を一同に…って言うか、半ば強引に。
「有り得ね〜!」(笑)
それに上増しする吉行和子の存在。
「絶対有り得ね〜!」(笑)
そんなこんなを画面に突っ込みながら観ていると、作品の本質には《出産》とゆう男には絶対に経験出来ない、「所詮男なんか…」との女性の強さ・逞しさに溢れた内容なので、気楽に楽しめるライトコメデイになっていました。
出演者の中では松下由樹が、テレビドラマの枠組みでのコメディ演技をそのまま演じているのですが、これがその内容と相まって「居るよなぁ〜、こんなおばさん!」と思わせ。斎藤由貴演じる助産婦医師も、映画に登場する初めの内は、如何にもデビュー当時のおっとりとした斎藤由貴だったのが、映画のクライマックスでのてんやわんやな大騒ぎの間に、ほんの少しだけ壊れかけるのが観ていて面白かったですね。
神田うのだけは無理矢理に役柄を突っ込んだみたいでしたが(苦笑)
(2009年5月25日ユナイテッド・シネマ豊洲/スクリーン9)