「「トラフィック」のラストと似ている印象です。」ボーダータウン 報道されない殺人者 よしさんの映画レビュー(感想・評価)
「トラフィック」のラストと似ている印象です。
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メキシコとアメリカの暗部に挑むジャーナリスト達の奮闘を描いた物語。
実際にあった事件に着想を得た映画のようです。
映画は、虚栄心に富む女性ジャーナリストが、被害を受けた女性との触れ合いや現地ジャーナリストと行動を共にする中で、ジャーナリストとしての使命感を取り戻すストーリー。
貧困と人種差別、麻薬組織に資本家。数多くの歪が闇となって覆うメキシコ北部の絶望と陰惨さが、良く描き出しているように思います。社会派サスペンスとしての完成度の高さを感じます。
ただ、現実の世界の病根が根深い分、カタルシスを感じる完全勝利を描くのが難しい題材。映画のラストは、そんな現実の中でも仄かな明るさを感じさせるもの。個人的には、せめて少女の犯人だけでもしっかりと逮捕出来ていれば、もっとカタルシスを感じることが出来たように思います。製作側は敢えて曖昧に描いたのでしょうが、個人的には残念に感じました。
私的評価は普通にしました。
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