劇場公開日 2010年11月6日

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「笑って、泣いて、贅沢な時間でした。」リトル・ランボーズ ロロ・トマシさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0笑って、泣いて、贅沢な時間でした。

2010年12月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

見事にやられた。
劇場でしゃくり上げて泣く一歩手前。はい、号泣ですねw

今作リトル・ランボーズ。感動、お涙頂戴というよりも、コメディ路線としての向きというか、そのイメージで持って鑑賞に臨んだ訳ですよ。
いや、勿論、冒頭から笑い笑いの連続だったし、この主演の男の子が兎に角かわいくて芸達者で、演じてるというより自然体なんですね。だから笑いの誘い込みが『作ってる感』がなくて、自然に笑えてしまう。
だからこそ、泣きの演技も、また然りなんですね。

1982年の舞台設定も憎いですね。
携帯も普及してないし、娯楽だって限られてるしネットなんかある訳ない。
そこでごっこ遊びの延長としての映画撮影が非常にキラキラ輝いてくる。
2人の友情を結び付ける秘密の遊び。2人だけの密約。

そこに絡む、2人の置かれた厳しい境遇、孤独だったり自由がなかったり。
周囲の大人達の事情や、エセ仲間達に翻弄されるし、友情の亀裂もやってくる…やがて大いなる仲違い。

そして、あのラスト。

あそこに全てが集約されてますね。物語の全てが。
本当に良かった。凄く贅沢な気分になりました。

あーダメだダメ。
思い出すだけでまた涙が滲んでくる。
1人で観てたら絶対しゃくり上げてたしなあ。

いや本当、大傑作です。

ロロ・トマシ