マルタのやさしい刺繍のレビュー・感想・評価
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保守的な村で老女が生き甲斐を見つけて生きる話。 人が年老いると若い...
保守的な村で老女が生き甲斐を見つけて生きる話。
人が年老いると若い人間は敬意を忘れてしまう。老人だからと言って、自動的に敬われるようにはならない。ではどうするか?つまるところ、老人も自分の人生が輝くように行動するしかないのでは。
「夢を叶える努力」は人生の活力
一言、愛らしい作品。
おばあちゃんをここまで可愛らしく写せるのはさすがヨーロッパ映画の力。スイス映画なんて遠い存在でしたが、人生に疲れたときにこの手の牧歌的な作品見ると、今まで何を力んでいたのだと反省し、脱力してしまう。すばらしい緩和剤ムービーです。
旦那に先立たれ、息子は教会の司祭で毎週集う人々に説教するが実は不倫中。住んでいる田舎町は伝統と歴史を重んじる保守的な環境。そこの人々は、自分の社会的存在意義を守るために、一にも二にも保守保守です。
そんな中で、主人公のおばあちゃんがよりにもよって「ランジェリーショップ」を開きます。もちろんそのお店は、反対の嵐に巻き込まれ、冷笑の的になります。
それでもおばあちゃんを支える数少ない友人が素晴らしい。それぞれが抱えた複雑な人生の思いがおばあちゃんの心を下支えします。こういったミニマムな思いが集まって、一人の夢を応援するなんて泣ける話じゃないですか。
ヨーロッパ映画を観ると、アメリカナイズされたこの国に住んでいる内に忘れていくわたしたち個人の身近な心のアイデンティティに気づきます。なにもわたしたちは「景気」とか「愛国心」の為に生きているのではないのだ。
それも大切かもしれないが、なによりも自分らしく生きていこう。そう思える作品でした。
憧れのおばあちゃん
素敵な映画です。保守的な田舎町で、ある意味、老人革命が起きる!という感じですかね。クスクス笑えるところが満載。風景の素晴らしさも、見所だと思います。私も早く年をとって、マルタみたいなおばあちゃんになりたいなあ。
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