「目先に流される知能犯」彼が二度愛したS プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
目先に流される知能犯
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奥手な主人公は弁護士ヒューと知り合い、SEXクラブの会員にしてもらう。
そこで出会いを重ねるうちに、以前から一目ぼれしていた女Sに当たる。
ヒューは実は知能犯で、上記全てが彼の計略だった。
ヒューはSを誘拐し、解放と引き換えに主人公に条件を提示する。
内容は会社の裏金を海外銀行口座にに振り込めというものだった。
Sは元々ヒューとグルで、誘拐も狂言だった。
が、そうとは知らない主人公は振込手続を行ってしまう。
完了直後、Sが主人公の自宅に監禁されている写真がヒューから届いた。
急いで帰宅しドアを開けると、ヒューの仕掛けた爆弾が爆発した。
しかし写真に写っていたのは水道管破裂前の自宅である事に気付き、
怪しんで警戒していたため、死なずに済んだ。
ヒューはSと共に海外へ行ったが金はおろせななかった。
主人公と2人揃って判子を押さないとおろせない仕様になっていたのだ。
ヒューが途方に暮れているところに主人公が現れる。
そして、折半する事を条件に一緒に金をおろした。
ヒューは人気のない場所で主人公を殺そうとするが、Sに撃ち殺される。
主人公は金をそのまま残しSを追うが、そのままお別れとなった。
その後、奇遇にてSと再会。ここで終了。
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久々にサスペンスを見て面白かった。最も好きなジャンルなので。
でもここでの評価が意外に低いのには驚いた。
やはりおれには映画を見る目がないのだろうww
まあツッコミどころは色々とあった。
2人いないと金がおろせんような設定がホンマにあるんかは知らんが、
知能犯のヒューがこれを知らんなんてあまりにもアホ過ぎる。
それと金を独り占めにしようとして殺される定番のパターン。
何で半分の1000万ドルで我慢できないのだろう。お前は粗暴犯か?
この点も知能犯としては失格やなあ。
あと最後のシーン、主人公が金を放置してどっか行くのも異常。
顔と名前が銀行にバレてる以上、自分が容疑者になるのは確実やん。
が、脅迫されての一連の犯行のため、情状酌量の余地は十分にある。
責任を持って回収して返すか、持ち逃げするかどっちかせんと。
あほみたいに金放置して女を追いかけてんじゃねえよ。
サスペンスであり知能犯であり頭脳戦がテーマの映画なのだから、
感情や目先の事に流されるのでなく、冷静に最善の選択をし続けて欲しい。
敵味方共に最善を尽くし合わなければ、およそ頭脳戦とは言いがたい。
ああそれから欧米の女性にほとんど興味がないおれだが、
Sは可愛いと思った。顔立ちがどこか日本人っぽい感じやからか?
でもSが何で最後ヒューを殺したんかも意味わからんのよなあ。
Sは主人公を愛しかけてはいたが、ヒューと共に主人公をハメたんやん。
何で全てが手遅れになった後で急に裏切るんかがわからん。
それからラストシーン、主人公とSは再会するが、その後どうなるの?
Sは殺人を犯している。そして主人公は確実に警察に横領容疑で捜査される。
2人の関係を調べられるとまずい事だらけで、Sの身が危険過ぎ。
これじゃ再会したところで一緒になるなんて出来んのじゃないの?