「滑稽で染入る」トウキョウソナタ chargedpillowさんの映画レビュー(感想・評価)
滑稽で染入る
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平穏な、ひそかに秘密を隠し持っていた筈が露になっていき、家族それぞれの変わりゆく立場が滑稽でもあり、リアルでズシッとくる。原案が外国の方の脚本であるからか、時折入る効果音ときれいな映像の流れに乗る不穏入り混じる日々は、頷けるとことそうでないとこは半々。ちょっと突っ込みは入れたくなるよね。。
そんな感じでラストどうなるかと思いきや。ドビュッシー「月の光」で泣かされるとは。。。
次男の音大付属中の受験会場。ピアノの試験で技巧的な演奏をするかと・・・・・えっ!?
ふわっと包み込むようなそれは、一度は崩壊の道へ向かっていた家族それぞれの再生をみるよな、こころに訴えてくるものだった。
その場にいた誰もがただ聴き入る様子はとても非現実的な空間で、次男と両親が連れ立って去っていった後のエンドロール流れる中、カツカツという幾つモノ足音も印象に残った。
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