「すき」水の中のつぼみ maduさんの映画レビュー(感想・評価)
すき
ストーリーは
15才の少女マリーがシンクロ選手の高慢で美しいフロリアーヌに心を奪われてしまい彼女に近づきたい一心でスイミングスクールに通いはじめる。フロリアーヌは、チームの女子達から冷めた目で見られながらも近ずく男達と遊んでばかり。マリーの親友は、早く初体験を済ませたくてスイミングの着替え中に鉢合わせした男の子にアプローチをする。
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マリーの初恋のゆくえや親友との友情の変化が繊細に描かれてて、プールのブルーと水着の鮮明な赤や口紅がすごく印象的。いちばん小柄なマリーが見た目子供っぽいけど中身は一番成熟してて精神的な繋がりを求めて恋をしてて行動もどこか知性的、見た目が美しく大人っぽいフロリアーヌは、大人ぶってるけど自分の成長に戸惑ってて意外と中身は幼稚で強がりな危なっかしい感じ、
マリーの親友は体が大きくってちょっと太っててけっこう子供っぽくってでも背伸びしたい普通のティーンてゆう感じ。すごくそれぞれの役が映画の中ですごく機能的に描かれてるなと思いました。
大人になる前の女の子ってすごく特別な生き物で魅力的でこうゆう映画ほんと大好き。あと、この映画の中に大人がほとんど登場しなくって親の姿とかがすっぽり抜け落ちてるのが余計に少女達の世界って感じが強くってそうゆう監督の目線とかすごく好きでした。終わり方も完璧!
ヒロインポジションのフロリアーヌが周りの女の子の冷たい目にも動じず男に色っぽい目を向ける潔さはカッコよくって好き。さらに美人だからこそ否応なしにそうゆう目で見られる生きづらさも描かれている。
この監督さんこのあと作品数本撮ってるみたいだけど日本未公開ですごく残念、新作観たい〜女性の監督でこんなに瑞々しくリリカルな映像が撮れる人大好きだ。