「「しょっぱい」ことも、北欧らしい風景が何だか可愛らしく見せてしまう」愛おしき隣人 ジョルジュ・トーニオさんの映画レビュー(感想・評価)
「しょっぱい」ことも、北欧らしい風景が何だか可愛らしく見せてしまう
<個人的戯言>
【♪レ~ジ~メ~♪】
基本的にストーリーがあるというではなく、次々と出てくる「しょっぱい」人達。独特の引いた、殺風景な映像が、一つ間違えばコント集になりかねないところを、微妙な空気感を出しています。
【ぐだぐだ独り言詳細】
とにかく全体を通して出てくる「しょっぱい」人達。ネタバレというほど特に言ったからといって、ストーリーもないので問題はありませんが、この「しょっぱい」イメージが命なので控えます。
むちゃむちゃ不幸というわけではないのですが、それこそ
「何で私だけ?」
みたいな感じのことありません?例えて言うなら、家具の角に足をぶつけるみたいな・・・まあ逆にいうと、
「そんなことで?」
ということで「ぐずぐず」言ってます。
女の子の憧れるロック・ミュージシャンの所属するグループの名前のように(このネタがわかるのはたぶん35歳以上だと思いますが・・・)、この「しょっぱい」ことの連続だと、それこそコント集みたいになってしまいますが、
それを独特の空気感を出すようにしているのが、
・ちょっと引き気味のアングルと、
・殺風景なセット
です。これが
おかしくもあり、
物悲しくもあり、
何だか北欧って感じなんですよね。とにかく他では味わえない、「しょっぱい」んだけど、ちょっと幸せな気分になれる、可愛い作品です。個人的には、嘆き言葉がBGMに乗せて語られるシーンが、結構かっこよかったです。
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