「【三國連太郎親子共演作。それにしても常盤貴子さんは若き頃からお綺麗で、メロリンQ山本太郎も今や国会議員だもんなあ。それにしても、今や社員旅行や大々的な結婚披露宴って無くなったなあ。】」釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【三國連太郎親子共演作。それにしても常盤貴子さんは若き頃からお綺麗で、メロリンQ山本太郎も今や国会議員だもんなあ。それにしても、今や社員旅行や大々的な結婚披露宴って無くなったなあ。】

2025年8月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

知的

幸せ

■健康に自信のあった浜ちゃん(西田敏行)だが、健康診断で引っ掛かって胃カメラを飲むことになる。
 だが、浜ちゃんは頑として検査に応じず、担当者であるミス総務部の派遣社員・河井(常盤貴子)は困り果ててしまう。
 そんな中、河井に心を寄せる営業三課の高田(山本太郎)が伝助の説得を試みる。

◆感想<Caution!内容に触れている・・かな?>

・今作では、今でも問題になっている派遣社員と正社員との格差が間接的に描かれている。同一労働、同一賃金を基本とするのに派遣社員の方々の雇用形態は不安定である。
 15年以上も前に、これを暗喩的に描いたのは、流石山田洋次監督(脚本)である。

・今作のヒロインを演じた常盤貴子さんは、申し訳ないがある時期まで全く知らなかったのだが、NHKの「京都人の密かな愉しみ」という優れたる番組で、京都の老舗和菓子屋の和服が似合う若女将を演じた姿を見て、すっかりファンになったモノである。
 だが、別の場で実は気風の良い女性であり、最近で言えば能登半島での震災後に何度も現地に足を運んでボランティアをされたという話を聞き、更にファンになったモノである。

・山本太郎氏は、チビッ子だった時に、お笑い番組にメロリンQと名乗り、出てきた時には”何だ、この兄ちゃん!”と笑いながら見た記憶があるが、今や国会議員である。ビックリ。主義主張は少しおいて置いて、山本氏の国会での与党に対する舌鋒鋭い質問は一聴の価値があると思っている。彼も又、能登半島で被災された人たちを気遣い、国会で政府の遅い対応を厳しく糾弾していた事を思い出す。

■今作の白眉のシーンは、浜ちゃんが祝辞を述べる前に”面白くないだろう。”と浜ちゃんたちが馬鹿にしていた総務部長を演じた佐藤浩市が、浜ちゃんが考えていた面白スピーチを一気呵成にするシーンである。見事であり、スーさんはその後、彼が書いたキーカード廃止や派遣社員の処遇についてのレポートを読み、自分の後釜候補として考える流れは、ナカナカである。

<それにしても、今作で描かれる社員旅行や、大々的な結婚式はホント、最近はめっきり無くなったモノである。
 時代の流れなんだろうなあ、と今作を観て少し思った次第である。>

NOBU
PR U-NEXTで本編を観る