あの日の指輪を待つきみへのレビュー・感想・評価
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生前は良い奴だったけど、死んでしまうと厄介の種だ!
「生前は良い奴だったけど、死んでしまうと厄介の種だ!」
クリストファー・プラマーが最高に渋い。男の優しさ全開です。
ミシガン州の仲良し3人組による男同士の約束と、1991年当時の政情不安なアイルランドで、50年年間に渡り“男の約束”を果たそうとするピート・ポスルスウェイト。
映画は時空列を縦横無尽に飛び廻るが、巧みな編集によって決して今何が起きているのか戸惑う事は無い。
例えば、過去に於いてドアが開けられて話が進めば、現代でも(設定は1991年)ドアが開けられ話が進む等々。
主人公のシャーリー・マクレーンが、過去と現代では性格的に違いが在ったり、娘との確執が深い為に起こる終盤近くにある罵りあい。しかし、いつしかそれも解消されるに至る件り…。その辺りに多少納得仕切れない箇所も在りますが、プラマー、マクレーン、ポスルスウェイト等の演技力。リチャード・アッテンボーローの格調有る演出力によって、最近観た作品では図抜けて見応え満点です。
時代設定がIRAによるゲリラ活動が活発だった年代の為に、街を一望出来る《丘》を背景にしたクライマックスの緊張感は最後までハラハラさせられました。
2羽のつがいが大空を羽ばたいて飛んで行くラスト…良かったです。
(2008年7月19日 東劇)
感情移入できなかった。
シャーリー・マクレーンの演技には感情移入が出来なかった。
私は特別な人間で、内面の葛藤を目で語る女優ヨと・・・言ってないけどそう聞こえしまって・・・
ミーシャ・バートンのヌードは必要なかったと思う。
それよりも戦友のその後や夫婦になるまでの過程を描いてほしかった。
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50年前の戦争により恋人を無くした女性の物語。
戦後別の男性と結婚するも想いを断ち切れず、周囲の人間を傷つけながら生きてきた。そうゆう夫婦の間に生まれた娘のやり切れない気持ちが痛かった。過去の無い人なんていないと思う。女性の生き方は身勝手ではなかっただろうか?
彼女のシーンでは色んな意味で少しイライラしながら見ていたような気がする。
運命の指輪とならず。
名画座にて。
往年の豪華なキャスト陣に、子役から成長した美人女優、
背後に横たわる戦争が巻き起こした悲劇。。と盛り沢山で、
飽きはしないつくりだったけど、想像したのとは違っていた。
どうもその(旧)ドリカム+1のお付き合い…っていうのがなぁ。
確かに若き日の彼女は美人なんだけど、その一番のお相手
との引き裂かれる恋愛がさほどこちらに伝わってこないのだ。
(やたらミーシャは脱いでいるけど^^;)
だから突然の訃報にも気持ちが入らず、どちらかというなら、
過去の責任にさいなまれ、、延々と墜落現場を掘り続ける
クィンラン(P・ポスルスウェイト)や、ジャック、チャックの
置かれた辛い立場の方がうんと胸に迫ってくる。
言い方は悪いが…かなり自己主張の強い女性を取り巻く
男たちの挽歌(汗)という感じ。愛する人を失った哀しみは
分かるが、人間はそれを乗り越えて次のステップを踏むのだ。
いくら約束とはいえ、好きでない男と結婚するのは間違いで
(時代が時代だから仕方ない部分もあろうけど)
それでも二人の間の子供は宝にならなければ…と私は思う。
久々に観たN・キャンベルの美しさもさることながら、
こんな態度の母親を見れば、誰でも怒りたくなるものだろう。
それでも…母親の味わった哀しみが果てないものだと知ると、
今度は新たな旅立ちを用意してあげるという、その優しさ。
この(父親にそっくりな思いやり深い)娘を産んだこと、
それだけでも母親には誇れるものがあるだろうに!そう思った。
別の視点で観ると、今でも続く?北アイルランドの恐ろしい
爆弾テロの状況が生々しく、もう一人の主人公ともいえる、
指輪発見の功労者(?)ジミーの周囲の緊迫感が何とも言えず、
これは社会ドラマだったのかと思えるほどだった。
ただそのおかげで、ますますテーマが散漫となり、
肝心の指輪がもたらす
「愛のドラマ」がいちばん物足りなかったというのが残念。
(私は、これからもずっと自宅で指輪をお待ちしております。)
ちょっと出来過ぎで感動いまいち!
一緒に観にいったワイフから
「この映画、泣けるらしいヨ。ハンカチ用意してる?」と・・・
観終っても、泣ける場面はありませんでした。
と言うのは、偶然がこれほど重なると不自然。指輪の発見はありえる話。
悲劇の戦争で死に別れた恋人の、かつて作った家に住むことも分かる。でも物語の流れが偶然に継ぐ偶然、もはや奇跡といっても良い恋愛モノになっていました。
編集では、過去と現代がクロス(原題Closingに因んで)して、違和感がないように物語化していましたが、それでもちょっと出来過ぎ!で、評点をB+。
アメリカの人ってDo it's myselfがすきですネ。”君に読む物語”でも、恋人と住むために家を建てる、ここでの死んだ恋人も、やはり家を建てる。そういえば、”海辺の家”でも、自前で家を建てていた。ボクもリフォームをしようかナ。二重壁には昔の彼女の似顔やアルバムでも張っておくかな・・・
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