「冬の島に桜が咲く時」ONE PIECE ワンピース エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
冬の島に桜が咲く時
以前WOWOWで特集した“劇場版ワンピース一挙放送”。
今頃になって、暇な時に一作ずつ鑑賞。
いまや国民的人気漫画となったワンピースだが、漫画もアニメもほとんど見た事無く、ワンピース好きの友人に言わせれば、非国民の自分(笑)
やっぱりどうしても、同じジャンプのドラゴンボール世代だったので、何故か手が出ないという訳の分からん理由。
とは言え、おおまかな概要やキャラ設定は知っていたので、どれも難なく見れた。
人生初となる本格的なワンピース鑑賞。冒険、アクション、笑い、そして友情と涙…なるほど、人気ある理由に納得。
で、今回見た中で一番良かったのが、この「エピソード オブ チョッパー」であった。
2008年、劇場版第9作目。
名キャラクターで欠かせない仲間、チョッパーとの出会いを描いた、原作でも人気エピソードを映画化。
トナカイでありながら、名医。
ルフィやウソップらとコメディリリーフでもあり、マスコット風でもあるが、悲しい過去を背負っている。
生まれつき青鼻の為にトナカイの群れから疎外され、悪魔の実を食べ人間のような姿になれる為に人間たちからも邪険にされる。
そんな孤独な時に出会ったのが、ドクター・ヒルルク。
やぶ医者で変わり者だが、一人間としては真っ当。
出会った時、人間に敵意を剥き出して殴りかかるチョッパーに、素っ裸になって敵意が無い事を示す。
怪我を手当てし、喋るトナカイを気味悪がる所か、自分の方がもっと喋れると笑わせる。
喧嘩しては仲直り。相手が居るからこそ出来る事。
実は、死期が近いヒルルク。
悲しい死に別れの姿を見せない為、わざと突き放す。わざと怪我をし、傍に居ようとするチョッパー。
万能薬であるキノコを、ボロボロになりながら探すチョッパー。しかし、そのキノコは…。
そのキノコスープを涙ながらに飲むヒルルク。
とにかく、このチョッパーとヒルルクの絆に随分と感動させられてしまった。
原作ファンからすれば大分端折られ物足りないかもしれないし、この時点で登場していない筈のロビンやフランキーが既に居たりと違和感あるかもしれないが、自分個人的には、なかなか見応えあった。
ドクター・くれはも口は悪いがナイスキャラだし、み○も○たの声優の上手さにびっくり。
そして、桜の美しい事…。
これを機にワンピースを一から見る気には…ならず。長いし、今更ね…。
いずれ、本当に機会があったら。