「桜吹雪が目に沁みる。」ONE PIECE ワンピース エピソード オブ チョッパー プラス 冬に咲く、奇跡の桜 ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
桜吹雪が目に沁みる。
私がワンピースファンになったのは、とあるアトラクション^^;
息子が当初からTVアニメを観ていたので、彼からエピソードを
教わりました。なかでもチョッパーの愛らしさときたらもう♪
今回は、連載スタートから10年に及ぶ幾多のエピソードの中でも、
感動的だと賞賛を集めている“冬島・ドラム王国編”の映画化。
もちろん見ないわけにはっ!
…あぁ~予想どおりの大感動でした。素晴らしい出来栄え。
映画のためオリジナル要素を追加した今作では、みのもんたが
ワボルの兄“ムッシュール”の声で声優に初挑戦しているけど、
それにはたいした必要性はなし。(爆)
やはりなによりもチョッパーとDr.ヒルルクとのエピソードなのだ!
青っ鼻で生まれたがために、トナカイ達の間で仲間外れにされ、
さらに悪魔の実「ヒトヒトの実」を食べて、人間トナカイと
なってしまったチョッパー。人型になっても青っ鼻は治らず、
人間からも「化け物」として疎まれ、迫害を受け続けてきた。
「雪男」と間違えられて人間に攻撃され、傷ついていたときに、
Dr.ヒルルクに助けられる。ヒルルクの死後、彼の遺志を継ぎ、
「万能薬」になるべくDr.くれはに医術を学んだ。(あらすじより)
…これがチョッパーの来歴だけど、今回の映画版は、原作とは
少し設定を変えてあります。ただチョッパーのエピソードに関して
感動度が下がることは全くなく、やはり号泣してしまいました!
青鼻というだけで疎外され、人間からは攻撃され続ける彼を助け、
まるで自分の子供のように可愛がってきたヤブ医者・ヒルルク。
自身の余命が少ないのを悟った彼は、強引にチョッパーを追い出し、
独立させようとするが、彼の病を知ったチョッパーは「万能薬」と
なるキノコ(これがまた悲しい結果を招く)を探し当て、彼に捧げる。
大喜びしてそれを口にするヒルルクだったが、実は薬ではなく。。
あまりに悲しすぎて今書いていても涙がボロボロ溢れてきます。
旗に描かれたドクロこそ、チョッパーにとっては幸福と感謝の証。
ヒトを思いやる優しい気持ちに猛毒など消え失せろ!と願いました。
そうでなくても彼らが共に過ごせる時間は少なかったのに。。。
素晴らしいヤブ医者だったヒルルクの最期、のちに仲間入りする
麦わら海賊団の友情の厚さ、これがホントに海賊アニメか!?と
思ってしまうほど完成度は高いです。
まぁ好き嫌いはあると思いますが…^^;
殺人ゲームを描くのなら、こういうのを描け!と切に感じる昨今。
命の尊さを訴える珠玉の一本です。
(あの桜吹雪…。素晴らしかったねぇ~♪金さんのもいいけど^^;)