「医療ミステリーに挑むは、ユニークコンビ!」チーム・バチスタの栄光 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
医療ミステリーに挑むは、ユニークコンビ!
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海堂尊のベストセラー小説の映画化第1弾。
心臓手術の名チームに連続してミスが相次ぎ、死者も。
事故か、故意か。
竹内結子演じる心療内科の田口と阿部寛演じる厚生労働省の白鳥が調査する。
医療ミステリーという非常にそそられるジャンル!
…なんだけど、もっと硬派な内容かと思っていたら、良いか悪いか意外とコミカル仕立て。
アクション・コメディ調になったロバート・ダウニーJrの「シャーロック・ホームズ」みたいな感じ。
それはそれで楽しめるが、ミステリーとしてはちと弱い。
真犯人やその動機も唐突な印象を受けた。
でもそれを補ってくれたのが、竹内と阿部のコンビ。
のほほんとしているが意外と推理が光る竹内と、相変わらずの強烈キャラクターの阿部がユニーク。
原作では竹内の役は男性なので、賛否の声もあったそうだが、何分原作は読んでいないのですんなり見れた。
犯人は誰だ?と共に映画の比重を占めるのが、吉川晃司演じる名医の“秘密”。
名医としての立場故、その秘密を隠し、苦悩する。
が、最後は秘密を告白し、身を引く。
それは紛れもなく、現在の医療現場の姿と対するメッセージだ、と感じた。
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