「勇者たちの戦場」勇者たちの戦場 ezukodeoyoguさんの映画レビュー(感想・評価)
勇者たちの戦場
毎日20人の退役軍人がPTSDで自死しているのがアメリカ現状である。
えっ?と驚くか、知らなかったことにするかは自由だが、これはPKO活動や集団的自衛権の行使を宣言した日本のことでもある。
イラクから帰還した米兵達が周囲に馴染もうとしながらもどうしょうもない違和感に苛まされる恐怖体験。やり場のない思いを暴力に求め、あるいはアルコールや薬物にすがり犯罪に走る。人を殺した瞬間や仲間が殺された瞬間は、これからも見続けなければならない悪夢として襲いかかる。
政治家は若者を戦場に行かせるが若者はこれを断れない。
人は戦場に行ってはならない。戦争に勝者は居ないと改めて認識させられる深い映画だ。
監督:アーウィン・ウ
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