「きっといつまでも色褪せない面白さ」ひつじのショーン うそつきカモメさんの映画レビュー(感想・評価)
きっといつまでも色褪せない面白さ
ウォレスとグルミットの頃から、クレイアニメの面白さに馴染んでいましたが、長編の映画としてちゃんと見たのはほとんど初めてです。
結論から言うと、とても楽しかった。そして驚くほどレベルの高い表現力で、いろんなものを見せてくれるクレイアニメの魅力に、どっぷりハマりました。
ほとんどセリフがないのに、ちゃんとストーリーがあって、ドタバタにハラハラする展開はお見事です。キャラクター達にも個性があって、その描き分けも上手。きっと国や性別、年齢の壁を越えてたくさんの人に愛されるキャラクターになるでしょう。
初期のトムとジェリーが、いまだに色褪せないのは、アニメーション本来の魅力である、動きの面白さと、キャラクターの感情表現の豊かさ、そしてなんと言ってもレベルの高い音楽にあると思います。途中から作家性のようなものが出て来たり、時代背景による表現の制約に縛られて、徐々に魅力を失って行きましたが、余計なものがすっぱりと取り除かれている分だけ、本当に面白いと言えるし、より沢山の共感を呼ぶのだと思います。
動物が主役で、セリフがないのは、効果絶大ですね。
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