「裏モンローの最高の笑顔。」ベティ・ペイジ ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
裏モンローの最高の笑顔。
名画座にて鑑賞。
当時、裏マリリン・モンローとまで言われた彼女ですが、
私はなんとなく名前を知っている程度で^^;詳しいことは
何にも知りませんでした。が、かえって良かったかも?
なにしろ、彼女を演じたG・モルがとても素晴らしく、
天真爛漫な笑顔とボンデージファッション…っていう、
なんともアンバランスな映像が、いやらしく感じない^^;
そもそもなんで彼女がこんなモデルになったんだろう?
そんな好奇心を持たせてくれる内容です。
冒頭の父親とのやりとり…。
おそらく性的虐待を受けていた…?と思わせる映像ながら、
何も語られないまま話は進み、大学進学を諦めた彼女は
地元男性との結婚・離婚の末、ニューヨークへと向かいます。
写真趣味の警官のモデルになったことから、徐々に名前が
売れはじめ、やがてアーヴィング・クロウとの出遭いが
彼女をボンデージ・クィーンへとのし上がらせることに…。
屈託のない笑顔、出されたスゴイ衣装をすんなり着ては、
カメラの前でポーズをとる彼女。普通の女性の感覚では、
なかなかこうは出来ないと思いますよ^^;
「脱ぐ」「見せる」ということにまるで抵抗感がないというか、
やはり幼少期のトラウマ(真実かは分からないけど)が
彼女をそうさせていたとしか、私は思えなかったな(=_=)
そんな彼女もやはり自責の念を拭うことは出来ず、
神への冒涜にさいなまれ、彼氏にも本当のことを言えず、
やがてポルノ撤廃運動のあおりを受けて、失踪します。
その後は…映画のラストでは爽やかな印象を受けますが、
実際には狂信的な宗教論者へと変貌してしまったそうです。
なんにせよ、自身を懸命に生きた人だったのでは…?と
私は思いました。何しろあの笑顔は本当に可愛かった。。
もし行き着く先が違っていたなら、いつか夢を叶えて
アイドル女優になれていたかもしれないですもんね…。
(でもPガールの歴史に名を残してるんだからスゴイか^^;)