劇場公開日 2007年12月22日

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「饅輝大尉未殉死」グミ・チョコレート・パイン collectibleさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5饅輝大尉未殉死

2022年6月28日
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38歳、2007年の大橋賢三(大森南朋)宛に自殺した女からの手紙。1枚の便箋に書かれていたのは1行「あなたのせいなのだから」
昔の親友に電話して再会し、事の真相を確かめる。
1986年、17歳だった大橋賢三、カワボン、タクオ。ここにカッターマンこと、山之上和豊(柄本佑)が加わりキャプテンマンテルノーリターンというバンドを組む。

大槻ケンヂの小説の映画化でマニアックな青春ストーリー。バンド話はそんなでもない。恋とか友情とか音楽の駄話。筋肉少女帯の話とはかけ離れていて、グミチョコパイン連載時には半自伝的小説として発表していたけれど、あとから半自伝じゃないとしている。
自分BOXというバンドは大槻ケンヂの処女小説「新興宗教オモイデ教」という小説の第2章でゾンというイカれ野郎とノイズバンド組んだのが書かれた事が最初。
バンド名だけを持ってきてジャイガーさんとバイラスさんの男女にした、バイラスはジャイガーさんに惚れている。犬山イヌコがかなり強烈な印象。笑っちゃう。

オールナイトを女が一人で観に行くのは危ないからのくだりの後で、【せい】じゃなくて、おかげだろ?という会話があって、これが冒頭の手紙のことなのねってなるんだけど、話はこれだけではなく手紙があと2枚あったというオチで、綺麗な名作風なラストだった。
というか名作です。
昔観た時にはさほど感動しなかったんだけど、オジサンになってから観ると、現在と過去の記憶が行き来する視点が加わり感慨深い。あえて交互に見せて物語を紡ぎ出すという手法だっのだなとわかる。

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