「やはり彼の歌。」PEACE BED アメリカVSジョン・レノン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり彼の歌。
そういえば、公開日の12月8日はジョンの命日だったんですね。
もう二十年以上経つんだ、、、時代の流れの速さに驚きつつ。。
私はこのPEACE BEDをリアルタイムで覚えてはいないのですが、
彼らのこの行為を、のちに何らかの報道で観た記憶があります。
最初はよく分からなくて(両親も特にファンではなかったし)
頭のいかれたガイジン夫婦が何かおかしなことをやってるのか?
(ホントに子供ってのは罪を知りません(^^ゞ)
そのくらいにしか思ってませんでした。そしてそれよりも何よりも
この「オノヨーコ」っていう日本人女性に対し、ものすごく違和感が
あったのを覚えています。(だからホントにすいません(^^ゞ)
ちょっと日本人離れしてらっしゃいますよねぇ…当時のお顔。。
「え!?この人ホントに日本人??」なんて尋ねていました^^;
そして時が過ぎ…。
彼があの「ビートルズ」のジョン・レノンで、彼女がその妻だと
(二番目のですけどね)知って、あ~そうだったのか~と。
でもやはり彼らの行動は妙に思えて、どちらかというと
やっぱり彼の歌。歌詞のメッセージの強さに圧倒されました。
それは今回、この映画の中でもハッキリと証明されています。
彼が「神」だとか、カリスマ化されるその所以は、
彼の作り出す詩とメロディのメッセージ力によるところが大きい。
そういう意味で計り知れない驚異の天才ですよね。。スゴイ!
アメリカにとってはまさにその人気が脅威だったんでしょうけどx
冒頭や映像記録の中で、彼が延々と捲し立てるシーンがあって、
やたらとよくしゃべる人だったんだなぁ~なんて思いながらも、
ものすごく正当なことを、ただ言ってるだけじゃないかと納得。。
世に影響力があるヒトが政治家じゃなくて音楽家だと、若者を
巻き込む恐れがあると思われたわけですね。でもそれはホントだ。
誰だって戦争を続けたくはないし、これ以上死人を出したくない。
なんで平和になれないんだ。どうして反対しちゃいけないんだ。と
思う方がよっぽど当然なのに、当時からおかしかったんですね。。
タイトル、いいですね。ほんとに闘ったわけだ。彼は^m^
彼のとった行動のすべてが正しいとは、べつに思いません。
でも、彼のつくる歌は本当に素晴らしいと心からそう思います。
そのヒトの持つ複雑な性格や生い立ちや私生活がどうのこうの
(そんなこと言ってたら政治家だって似たようなもんじゃんか)
なんてことよりも、何を成し遂げた人か。どれだけ愛された人か。
音楽家ならその歌で、どれだけの人の心を豊かにしてくれたか。
そういうことなんだと思います。以上でも以下でもなく。
彼の人生はホントにあっけなく幕を閉じてしまいますが、
(でもそれまでにかなりを成し遂げてますよね)
彼のメッセージも歌も、いまだにちゃんと息づいていますから。
そんな意味でやっぱり彼は「神」なのかもしれませんね。
こういうインタビュー形式の映画は、
平淡で面白みに欠けるのがほとんどですけれど、これは面白い。
仕事の後に観たんですが、かっ飛びました!疲労が。^m^
(ヨーコさんが「やっぱし」を連発するのがチト気になるけど^^;)