「731部隊と人体実験」アローン・イン・ザ・ダーク kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
731部隊と人体実験
冒頭のテロップにかなり騙された!アメリカに住んでいたとされるアブカニ族が1万年まえにいきなり姿を消したことがわかってきた。1967年に最初の遺物が発見されて以来、政府直属のARCAM(アーカム)713部隊の考古学者ハジェンズが孤児院の子供20人を使って人体実験をしていた。1万年前には光と闇の扉を封印して、鍵である遺物を全世界バラバラに保管していたのだ。
明らかにマッド・サイエンティストのハジェンズと、闇の世界の悪魔の物語だと思っていたのに、オープニングから狂ったようなカルト映画だった。それでもイエローキャブによるカーチェイスや最初の怪人との対決アクションは手に汗握る。この調子で行ってくれ!拾いものだ!と思ったのも束の間、インディ・ジョーンズ風の展開やプレデターのように消えてしまう金属的オオトカゲとの戦闘が中心となってしまう。あれ?おかしいぞ・・・
713部隊という超常現象研究チームを軸に、孤児院が一人(実はクリスチャン・スレーター演ずるエドワード)が脱走したことで人体実験が政府により中止となり、ハジェンズは組織を離れる。やがてエドワードも713部隊に入るのだが、「調べたいことと違う!」と退職するという設定。人体実験で脊髄に虫みたいなものを植え付けられていたり、好きなものを詰め込みたいがためにどんどんストーリーがつまらなくなってくる。
ただ、突如グロいシーンが登場したり、わけのわからない自爆行為があったりと、見どころはあるのですが、そこまで到達するまで退屈。最後は最後で、え、いつの間に?!と驚きの展開があったりで、カルト的な作風そのまんま。ゲームが原作とはいえ、監督には、どのジャンルをやりたいのか決めてから作っていただきたい。