劇場公開日 2006年4月15日

「「セキュリティ・ソフトは何を使ってる?なにー?!マカフィー?」という会話がネット上でしばしば聞かれたあの頃。ちなみに、“ナニー”の意味も知らなかった・・・(汗)」ナニー・マクフィーの魔法のステッキ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0「セキュリティ・ソフトは何を使ってる?なにー?!マカフィー?」という会話がネット上でしばしば聞かれたあの頃。ちなみに、“ナニー”の意味も知らなかった・・・(汗)

2021年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 チラシを見ると、“『メリーポピンズ』に次ぐイギリス生まれの心温まるニューファンタジー”と謳ってあった。たしかに家庭教師が魔法使いという点では同じですが、いたずらっ子の7人兄弟という点では『サウンド・オブ・ミュージック』であろうし、エヴァンジェリン(ケリー・マクドナルド)の作法や発音の矯正なんて『マイ・フェア・レディ』なのかもしれません。クライマックスでのパイ投げなど、数々のコメディ映画へのオマージュも感じられ、とても懐かしい気分にさせられました。そういえば、ブラウン家の主人(コリン・ファース)は葬儀社勤務でしたけど、まさか『オリバー・ツイスト』まで視野に入れたのではないでしょうね。『バタリアン』じゃないでしょうし。また、1ヶ月以内に結婚!というのは『プロポーズ』か?

 私事ですが、この映画を鑑賞しているときにも飲食物で音を立てている不愉快なお客さんが多かった。思わず「レッスン1:鑑賞中、音は立てない」などと言ってあげたくなってきました。もちろん決め手は杖でドンッ!とやりたかったのですが、あいにく傘を持っていなかったので未遂に終わりました。しかし、ミミズを食べるシーン(スクワームかよ!?)からは静かになりましたね~最初から最後まで食べまくっている迷惑な客のために、映画には今後ともグロいシーンを必ず用意してもらいたいものです。

 ストーリーはお子様向けのファンタジーだとばかり思っていたので、こんなに泣かされるとは予想できませんでした。とにかくケリー・マクドナルドの初々しさにやられてしまったのです。イメルダ・スタウントンなんていう名女優だって脇役にしてしまう贅沢な布陣だったし、エマ・トンプソンがかすんで見えてしまうくらいでした。そして動物の名演技。笑うロバとかカラフルな羊がすごい・・・今年の干支は羊なのか?

【2006年4月映画館にて】

kossy