モルタデロとフィレモンのレビュー・感想・評価
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原作がコミックというだけあって、特撮によってとんでもないブラックコメディになっていた。
スペインの諜報機関TIAではDDT、というやる気をなくす光線を発する兵器が開発されたのだが、何者かに盗まれ、それを奪還するスパイたちによるブラック・コメディ。
大かなづちで人を叩いたらペッチャンコになってしまったり、車に何度も撥ねられたりするシーンが漫画チックに描かれているのです。ドリフのコントをおおげさにしたような雰囲気でもありましたが、子供に見せたくない映画NO.1になるのかもしれません。
しかし、兵士を人体実験にしたり、何度も登場する警官がいつも災難に見舞われたり、独裁者を風刺しているところは痛快でもありました。特にドクサイ国の将軍が英国バッキンガム宮殿を集合住宅に変えるなどといった、どこの国を皮肉ってるのかわからないけど、ハチャメチャなところではつい鼻で笑ってしまいました。
とにかく発想が子供で、ギャグも子供。だけど子供には見せたくなくなる大人の笑い。終盤ではチャップリンの独裁者をも彷彿させますが、こんな終わり方でよかったのでしょうか・・・結局伝えたかったのは『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』のようでした。
【2006年6月映画館にて】
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