「時は64年オリンピック開催期。東京の街で3人の外国人男女がルームシェアする物語」歩け走るな! ぐうたらさんの映画レビュー(感想・評価)
時は64年オリンピック開催期。東京の街で3人の外国人男女がルームシェアする物語
2020年を迎えるまでに、なんとかこの映画を観ておきたかった。というのも、本作は1964年のオリンピック開催期周辺に東京で居合わせた3人の外国人たちが織り成すハートウォーミングなロマンティック・コメディだからだ。
作品内では、案の定、東京が深刻なホテル不足に悩まされる状況が描かれる。そうやって泊まる場所のない男二人がひょんなことから若い女性の部屋でルームシェアを始めることからドラマが巧妙に展開していく。
「北北西に進路を取れ」などで知られる名優ケイリー・グラントが老紳士を飄々と演じ、あとの若き男女を自ずと結びつける恋のキューピッド役を担うのが何とも素敵だ。
おかしな日本描写が登場するのもご愛嬌。50年前に想いを馳せながらじっくり楽しみたいところ。また、冒頭に表示される「オリンピックに向けての大変な時期に撮影協力してくれた日本の関係者に心から感謝します」という言葉にほろっとさせられる。
コメントする