「未完成の不思議な魅力」ディア・ウエンディ Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
未完成の不思議な魅力
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未完成ゆえ不思議な魅力に溢れた映画。銃のある平和主義を唱える若者たちの、誤解と不運の連鎖によって、最後は保安官との銃撃戦で若い命を落とす悲劇。ビンテージの銃に魅せられ、銃と一心同体となり、大人の自信を得るところが物語の要であろう。銃に関するマニアックな拘りの描写と古びた廃坑で組織する”ダンディーズ”の幼稚さに、銃社会アメリカへの批判も匂う。銃の関心の高さだけで作られた、無国籍映画の印象を受ける不思議な映画。「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベルが主演。この異色作に彼だけの存在感がある。
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