劇場公開日 1960年6月4日

「ソフィア・ローレンに魅了される ✨」西部に賭ける女 こころさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ソフィア・ローレンに魅了される ✨

2025年3月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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こころ
Gustavさんのコメント
2025年3月7日

こころさん、
「昨日・今日・明日」をご覧になっているんですね。如何にもイタリア映画らしい作品でした。悲劇の代表作が「ひまわり」とすると、喜劇の代表作がそれに当たる思います。どちらもデ・シーカ監督で共演がマルチェロ・マストロヤンニなのが興味深いです。女優ローレンの個性を最も生かしたのがデ・シーカ監督でした。後は「ふたりの女」がお薦めなのですが、中学生の時観ただけで再見の機会が無く50年以上も過ぎてしまいました。衝撃的な内容が影響しているのかも知れません。ローレンの演技だけでも再確認したいのですが、難しそうです。

Gustav
Gustavさんのコメント
2025年3月7日

コメントありがとうございます。
ソフィア・ローレンはデビューする10代の時に、美人コンクール(海の女王みたいなタイトル)で2位を獲得して注目を浴び、映画会社からスタウトされた記憶があります。その時は肉感的なスタイルが注目されて、作品もその魅力を強調した内容だったと言われてます。眼も鼻も口も特徴的な美しさは、他に例えようがなくローレン独自の個性ですよね。早熟な西洋女性の色気と個性的容貌のインパクトある女性は、その後演技力を身に付けることで才能豊かな女優に変身しました。その片鱗がこの作品で分かると思います。ですから有名な監督にも採用されて、デ・シーカ監督に気に入られ、あのチャップリンの作品(伯爵夫人)にも出演しています。相手役もマーロン・ブランドと豪華です。ローレン作品をそれほど観ていない私ですが、お薦めするのは、「ふたりの女」(残酷な内容ですが)、「昨日・今日・明日」「あゝ結婚」「レディL」(相手役がポール・ニューマン!)、「伯爵夫人」「イタリア式奇跡」勿論「ひまわり」です。

Gustav
Gustavさんのコメント
2025年3月6日

こころさん、共感とコメントありがとうございます。
大人の映画に興味を持ってテレビの洋画劇場を観ていた中学生時代、初めて名前を覚えた女優がソフィア・ローレンとクラウディア・カルデナーレです。イタリア映画はそのラテン的明朗さが楽しく、また家族や仲間を大切にする人情も日本人に似ていて親近感を感じていました。14歳で観た「ふたりの女」のローレンの演技に感動したのが、演技について考える切っ掛けになりました。
ソフィア・ローレンと共にアメリカ映画でも活躍した女優がアンナ・マニャーニです。「バラの刺青」(1955年)でオスカーを得ています。ローレンはこの名女優マニャーニを引き継ぐ形でキャリアの幅を広げていきました。イタリア系移民が多いからなのか、フランスの俳優と比べてアメリカ映画で成果を残しています。逆輸入でクリント・イーストウッドがイタリアでマカロニ・ウエスタンのムーブメントを起こすのも面白いですね。
この25歳の頃のソフィア・ローレンの美しさと女性としての魅力、そしてまだ完成されていない演技力の可能性含め、その後の躍進を遂げるスターの輝きを想像させます。

Gustav