ドルフィン・グライド

劇場公開日:

解説

「ビッグ・ウェンズデー」「エンドレス・サマー」などのサーフィン映画で水中撮影を担ってきたジョージ・グリノーが、10年以上の歳月をかけ、たった一人で撮影した海中ドキュメンタリー。人間の視点を超えた幻想的な海の世界を臨場感たっぷりに掬い取る。

2005年製作/21分/オーストラリア
原題または英題:Dolphin Glide
配給:グラッシィ
劇場公開日:2005年8月6日

ストーリー

オーストラリアのブロークン・ヘッド。ニューサウス・ウェールズ州の北部海岸線、バイロン・ベイとレノックス・ヘッドの中央に位置するその海岸線には、多くのイルカたちが生息している。このドキュメンタリーの監督、ジョージ・グリノーがイルカたちに抱いたひとつの興味。それがこの作品を作り出すきっかけだった。ある日、グリノーがいつものように波に乗るためにサーフィンのパドリングを始めると、そのすぐ目の前を全長50センチほどのイルカの子どもが波をつかまえて滑っていくのが見えた。そのすぐ後ろからは、わが子の泳ぎを見守るかのように、母親がついていた。ゆったりとした速度で、波のうねりに沿ってイルカたちは海水面下ぎりぎりのところを流れるように滑っていった。手を伸ばせばすぐ届く距離にいるイルカたちと、互いに目を合わせることだってある。そんな体験をしながら、グリノーはふと「いったい、彼らは波を滑りながらこの風景をどのように見ているのだろう?」。そんなことを考えていた。この素朴な疑問が、グリノーにこの作品を撮るきっかけを与えた。その後の10年間、グリノーは常にそのテーマを脳裏に描きながら、波に乗るイルカたちを追い続けた。彼が本作の撮影のためにカメラを背負い海に入った回数は、およそ150回。カメラのスイッチも入れないまま陸に戻ってくることもしばしばあった。光の具合、波の状態、海水の鮮明度。すべての要素が完璧に満たされた状況でなければ、撮影はできない。そのすべての条件を満たす撮影チャンスを待つのに、なんと10年もの年月がかかった。透明に澄み切った海水に太陽の光が射し込み、波で生じた気泡にキラキラと輝く幻想的な瞬間。イルカとともに待ち続けた最高の撮影チャンスをつかまえ、たったひとりで完成させた。

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