北京原人の逆襲のレビュー・感想・評価
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OH~!イッツ・ペキンマンッ!
Huluで鑑賞。
ジョン・ギラーミン監督の「キングコング」に便乗して、香港のショウ・ブラザーズが製作した特撮怪獣映画。
大地震が発生し地割れの中から復活した北京原人(何故か巨大)を捕らえることを企んだ興行師が、独自に探検隊を編成。
そのリーダーである主人公を演じるのが「中国超人インフラマン」のインフラマン役でおなじみのダニー・リーでした。
なんの脈略も無く象の群れや人食い虎に襲われたり、底無し沼に飲み込まれたりして、次々に命を落としていく探検隊のメンバーたち…。インフラマンに変身出来ないことを心底悔しがるダニー・リーなのでした…(←嘘です(笑))
ツッコミどころ満載な展開の先に、北京原人に育てられた女ターザン、アウェイ(ポロリしまくりビキニ着用)との出会いがあり、変な英語の歌をバックにラブシーンを披露して、いよいよ北京原人は香港の街へ移送される運びとなり…
ここまでで子供向けの作品ではないことが分かりますが、この先も主人公を巡る痴情の縺れでアウェイがビキニ姿のまま香港の街へ飛び出し(その格好を全く不審に思わない香港の人々(笑))、スタジアムで見世物にされていた北京原人も脱走して大パニック・殺戮スペクタクルのはじまりはじまり~
日本から有川貞昌特技監督や怪獣造形の第一人者である開米栄三氏らが特撮スタッフとして招聘されたことにより、高いクォリティーの特撮シーンを堪能することが出来ました。
北京原人が香港の街で暴れ回るシーンは、その身長設定も相まって「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」を彷彿とさせるリアリティーがあり、実物大の造形物を使った破壊場面も効果的に挿入されていて迫力がありました。
クライマックス、とんでもない嘘つきクソ野郎な軍司令官によって、北京原人はアウェイ諸共抹殺されてしまいました。
アウェイの亡骸を抱えて悲しみに暮れ、香港の街を眺めるダニー・リーの背中で終劇…って、こんなとこで終わり?
なんのフォローも無い結末にあ然としました(笑)。
ストーリーは雑の極みで「キングコング」よりもテーマの掘り下げが浅かったことは否めませんが、上述したように特撮の質は「中国超人インフラマン」の比ではないので、そこはかなり楽しめるのではないかなと思いました。
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