カーサ・エスペランサ 赤ちゃんたちの家のレビュー・感想・評価
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国際里親産業の闇を描く社会派映画(?!)
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映画としては、著名な女優を配した6人の養子探しがメインなのかも知れませんが、
私としてはその周囲の人々の方が気になりました。
かつて自分の子供を養子に出したホテルの従業員、
そんな彼女が養子探しに来たアメリカ人女性に給仕しています。
望まぬ妊娠をした少女、こちらは自分の子をまさに養子に出そうとしています。
その少女を妊娠させた地元のプレイボーイな青年、
彼は養子探しに来たアメリカ人女性をナンパしています。
その日暮らしのストリートキッズたち。シンナーを吸う生々しい光景もありました。
その一方で、キリスト教会に保護されて養子になるべく慈しまれる赤ちゃんたち。
様々な事情で子に恵まれない先進国に対して
子を提供する貧しい国という構図が見えてきて
ゾッとします。
そして、ホテルオーナーの共産主義かぶれ息子のいった言葉が
一番印象的でした。
「養子としてアメリカに渡った我が国の子供たちが、我が国に銃を向ける」
表面だけみると、ディストピアです!
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