ディープ・ブルーのレビュー・感想・評価
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そして人は今日も海を傷つけている
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映画「ディープ・ブルー(2003)」(アラステア・フォザーギル監督)から。
「90分間、人であることを忘れる。
制作7年 撮影ロケ200箇所 撮影フィルム7,000時間」
こんな予告編に惹かれて鑑賞したが、ドキュメンタリー作品でも
映画「日本列島いきものたちの物語」のように、ストーリーが欲しかった。
どうやって撮影したのだろうか、驚異の映像は、勿論、私を魅了したが、
監督は何を伝えたかったのだろう、と考えた時、浮かんだのがこの説明文。
「これまで人は海の中よりも、星や月に目を向けてきた。
だが、私たちを絶えず、驚かせるのは海だ。
いまだ多くの謎に包まれている海、そこには地球最大の生物も住んでいる。
かって30万頭いた、シロナガスクジラ。
今はわずか1パーセントしか残っていない。
そして人は今日も海を傷つけている」
生物がどんどん絶滅しているのは「陸」に限らず「海」も同じこと。
海には宇宙と同じくらい、いや宇宙以上に可能性を秘めているのだから、
人間の都合だけで「海」を汚すのをやめようではないか、
そんなメッセージが聞こえてきそうな作品だった。
「嵐と雨と風と雲が、様々な力で海をかき混ぜる。
激しい攪拌は、新たな命を生み、太陽が表層にエネルギーを与える。
見渡す限り広がる青い水の砂漠だ」
こうして、生物は生まれ、進化してきたに違いないのだから。
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