劇場公開日 2004年6月26日

「恋と冒険のフランス映画のエスプリ再現だが・・・」花咲ける騎士道 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5恋と冒険のフランス映画のエスプリ再現だが・・・

2020年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ファンファンことジェラール・フィリップ主演の再映画化だが、前作とは色合いが違って、気軽なフランス的ユーモアが不足とみる。ヴァンサン・ペレーズ、ペネロペ・クルスも悪くないし、王族たち上流階級をカルカチュアしたのもいいのだが、表面的な面白さに終わっている。舞台美術や衣装など凝った画面作りは楽しめるも、あっさりした流れの演出。フィリップとロロブリジーダのコンビにない新たな魅力は感じなかった。作家主義優位のフランス映画界に、エスプリの効いた軽妙洒脱な娯楽大作を作れる監督を、今や求めることは出来ないのであろうか。

Gustav