スキャンダル（2003）のレビュー・感想・評価

セックスシーンは、とても美しくピュアな形で描かれていたのが印象的！

最初は遊びだったはずだったのに…貞淑を守るはずだったのに…次第に恋に溺れていくチョ・ウォンとスク夫人。そして、恋愛ゲームを傍観して楽しむはずだったのに、純潔が破られた布を見て、嫉妬心が燃え上がるチョ夫人…この3人の人間の欲望がうまく表現されていた。

プレイボーイの華やかなシーンから始まり、純白な恋物語、そして、切ないラスト。完成されたストーリー展開に、終始釘付けになった。

ペヨンジュン扮するチョウォンは亡くなった妻を思い再婚はしないと言っていた。
朝鮮時代の話なのに冒頭から色気三昧だね。今、ちょうどBSフジで冬のソナタやってるけど、チュンサンとはえらい違うプレイボーイのペヨンジュンだね。ペヨンジュンの初主演映画だそうだが、こんなので良かったのかな。ある意味滑稽だね。

フランスの古典「危険な関係」を、朝鮮に置き換え、主演がペ・ヨンジュン。
貴族のラブゲームで、女優陣は頑張っているが・・・。

18世紀李氏朝鮮が舞台、側室を迎えることになった貴族の本妻の嫉妬に端を発した策略が巻き起こす悲恋ロマンス。フランス小説が下敷きとのことですが、なかなかに見応えのある骨太作品で、エンターテイメントとして超一級でありました。R18+指定ではありますが、芸術的な映像は猥雑さとは無縁の美しさでした。

冬ソナブームの中、当時は期待して映画館に足を運んだものの肩透かし。ヨン様はやはりカンジュンサンが最高だった。
映像は美しい。

ペ・ヨンジュンの映画デビュー作。でもヨン様ファンでない方にも普段は韓国ものをみない方にもぜひぜひ、お勧めしたい作品です。原作はラクロ『危険な関係』。過去にも映画化されたり、リメイクされたりしました。
音楽も映像も美術も一流、登場人物の艶っぽさもお見事です。
真っ白な気持ちで観ていただきたいですね。
皮肉な展開、悲恋、静寂。