「米国人が 感じる 仏国への「違和感」」ル・ディヴォース パリに恋して jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
米国人が 感じる 仏国への「違和感」
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2004年の映画だが、まだ外国人が あんまり身近ではない日本人にとっては、古さは感じない
フランスに暮らす、アメリカ人ロクサーヌ(ワッツ)の離婚を軸に、双方の家族を巻き込んで 米仏の文化、価値感、恋愛観の違いを描き出す
彼女の持参した「絵画」を巡っての両家、美術館(ルーヴル、ゲッティ)の小競り合いと それに絡むザザビーズの駆け引きも 可笑しい
また、ロクサーヌの妹イザベル(ハドソン)が 姉の夫の叔父の愛人になってしまう過程も… 理解は出来る
女の子らしく、レストラン、バッグ、高級下着、ハーブティー、スカーフなど(恋愛の小道具)に 一時心を奪われてしまうが (おっさんが仕掛ける普遍的な罠!)、 それを咀嚼し、新しい自分を組み立て直してゆく イザベルが魅力的
不倫ではあるが それも、人との出会いなのだろう… いい意味でも、悪い意味でも…
(これは 、彼女のフランス化だろうか? 嫁もあんまり騒がないところが 大人というか、諦観だろうか?)
アメリカの 直截さと フランスの文化的複雑さ(魅力、曖昧、欺瞞も)を 対比させている
些細な違いが、喉に刺さった小骨のように、
違和感がある… というのが よくわかる映画だが、
最後はハッピーエンドに
(浮気夫だけは…)
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