「詐欺映画の王道」コンフィデンス よしさんの映画レビュー(感想・評価)
詐欺映画の王道
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ギャングの資金を奪ったことから、巨額詐欺を挑むことになった詐欺チームの活躍を描く物語。
個人的大好きな詐欺をテーマにした映画。
テンポよく、知的トリックあり、驚きあり、それらがラストのカタルシスに繋がる・・・詐欺映画の良いところを詰め込んだ、王道映画です。
名優ダスティン・ホフマンのラスボスもお洒落で迫力があり、そのラスボスを麻薬で罠にハメるラストはカタルシスを感じるものです。
ただ、それでも幾つか気になるところがあって、高い評価が難しく感じます。
・「刑事・捜査官が実は仲間」というオチ。これは冒頭の掴みでもやっているので、最後もそのオチを使うのは2番煎じに感じてしまいます。
・同じく、射殺されるフェイク。これも2番煎じに感じます。
・仲間の刑事を罠にかけたこと。悪徳刑事とはいえ、罠にハメるのであればもう少しエピソードがないと、後味の悪さを感じます。
・スリ師の女性を仲間に引き入れること。スリの手腕を使わないのであれば、理由が分かりません。
・その女性が、仲間割れのような形で敵に情報を漏らすこと。敵に情報をもらすことによって、詐欺をしやすくする目的があったのでしょうが、それだけなら仲間から外れる描写は必要がなくなります。「詐欺」ではなく、「観客を騙す」ことが目的になっているように感じられます。
気になるところを列挙してしまいましたが、それでも楽しめる映画であることは事実で、私的評価は普通にしました。
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