ブルドッグのレビュー・感想・評価
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ダーティハリーになれない刑事
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それまでのドラマ中心の刑事ものから、刑事アクションという新たなジャンルを生み出したのはクリント・イーストウッドの「ダーティハリー」。
その後、アクション・スターなら1度は必ずやるのがこのジャンルで、「ワイルド・スピード」「トリプルX」と勢いづいてきたヴィン・ディーゼルが次に選んだのが本作です。
妻を殺された覆面捜査官が、復讐の鬼ならぬ犬、しかも猛犬ブルドッグになる(笑)
使い古された設定に意外性を持たせようと、自分が逮捕した麻薬組織のボスで、逮捕後妻を殺されたルセロと組んで、新たに台頭してきたディアブロという謎の組織を追うのだが...実はルセロの自作自演でした〜てオチなんだけど、まぁそれは良いとして、主人公の暴走で仲間3人失い、法を逸脱してディアブロを追い詰めるまでは猛犬なのに、最後にルセロに噛みつかないのはなんだかな〜て感じ。
自分が脱獄するために、主人公の妻を殺し、自分の妻まで殺す極悪人を逮捕して終わりてのは、カタルシスの欠片も無い。
ハリー・キャラハンなら、逮捕しても刑務所の中から指示だせるような奴は、また逮捕しても無意味と、射ち殺してバッジ投げ捨てるでしょう。
本作後、「ダーティハリー」後のイーストウッドみたいにブレイクしなかったのは、そこの差にあるかも知れませんね(笑)
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