「行け!行け、行けメラニー!!」メラニーは行く! さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
行け!行け、行けメラニー!!
メラニーは行く!のタイトルに、「え、何処に!?」と突っ込みたくなる気持ち、凄く分かります。原題は「Sweet Home Alabama」です。劇中にも、レーナード・スキナードが唄う「 Sweet Home Alabama」が流れています。歌詞はこんな感じです。
Big wheels keep on turning
おっきな車輪が回り続けてる
Carry me home to see my kin
俺を故郷に運び、親しい人達に会わせてくれる
Singing songs about the southland
南部の曲を唄って
I miss Alabamy once again
俺はまたアラバマを出て行くんだ
And I think it's a sin, yes
そして俺はそのことを、後ろめたく思うんだ
そうなんだ
ちょっと、この邦題はないんじゃない?そう思った方!すみません。その件は、一旦ペンディングでお願いします。ラストで、結論出します。
アラバマでメラニーは18歳で結婚、その後ニューヨークに出て成功しています。ええ、まだ結婚してるのです。しかし御曹司から結婚の申し出を受けたので、ソッコーで離婚しなくてはいけません。で、慌てて、故郷アラバマに帰り、夫:ジェイク(ジョシュ・ルーカス)に離婚を迫るのです。
さて、この御曹司のプロポーズシーンを、書かない訳にはいきません。
メラニーが疲れて家に帰ると、床に薔薇の花が散らしてあります。御曹司の仕業なんです。
「わーすーてーきー!」
私だったら、無表情で棒読みする自信があります。あの、掃除が面倒臭いです!疲れて帰って来て、床掃除は勘弁して欲しいです。ところで「喜怒哀楽」には、何故「無」が含まれてないのでしょうか?喜怒無哀楽。こんな時に、必要です。
そして疲れてぐったりしているメラニーを、御曹司はパーティに誘います。しかし車はパーティ会場ではなく、ある店舗の前で停まりますよ!どきどき。
御曹司に手を引かれて、真っ暗な部屋に入ると、一斉にライトオン!そこはティファニーでした。(営業時間外の)ティファニー貸し切り!キラキラ輝くダイヤモンドと、ショーケースを前にして立つ従業員の皆様。そこで跪く、御曹司。
「わーすーてーきー!」
またもや、棒読みする自信があります。いや、ちょっと顔が引きつって、声が裏返るかも。だって、何ですか?このプレッシャー!従業員のみなさんに、残業させてまでのプロポーズ!?いや、こんな状態で、断れないでしょ?
けどメラニーは、直ぐOKしないんです。すげー!この状態で、まさかのペンディングですよ。私の冒頭ペンディングとは、スケールが違いますよ。
でも、こんなシチュエーションで保留にした癖に、その後まさかのOKです。メラニーのメンタリティが理解できましぇ~ん(武田鉄矢のテンションで)。
アラバマに帰ったメラニーですが、夫:ジェイクはなかなか離婚してくれません。7年も会ってないのに、何を渋ってんの?夫のメンタリティも良く分かりません!
ここからアラバマ夫と、NYフィアンセの間で揺れるメラニー&周りの家族や友人達のザワザワを観ることになります。さあさあ、ラブコメっぽいですよ!と思いますが、原題が「Sweet Home Alabama」です。まぁどっちが勝つか、容易に察することができますよねー?
でも、やっぱり女子なら、「自分ならアラバマ夫とNYフィアンセどちらをとるか?」考えますか?
2人とも、ルックス的には大差ないんです。まぁ両方共に、イケメンですよ。資産的には、NYフィアンセの方がかなり上かと思いきや、アラバマ夫も新しい事業を始めて将来有望な訳なんです。で、諸々勘案した結果、の、元サヤ。
えー!?
婚約破棄されたNYフィアンセの母=NY市長(キャンディス・バーゲン)が、怒ってメラニーを罵ります。メラニーぶち切れてーの、NY市長を平手打ち。
えー!?
元々NYママはメラニーとの結婚を反対していて、そこを説得していたNYフイアンセの立場なし。マスコミにも発表してたし、ママが怒るのは当然なのに。それ、メラニーの逆切れでしょ!?NYフィアンセと、残業させられたティファニーの従業員の皆様が可哀想だよ!
それなのにメラニーは、故郷の友人達と元サヤとでキャッキャしてます。あれ?ちょっと待ってください?ラブコメと書いて「自己中女」って読むんでしたっけ?
そして冒頭のペンディングの件です。「メラニーは行く!」の邦題は、あながち間違いではないのです。寧ろ、原題よりしっくり来るんです。メラニーが周りを気にせず、突っ走る話なんです!
PS 小さい頃のダコタ・ファニングも出てるよ。