ルムバ

解説

「ラッパは響く」「バワリイ」のジョージ・ラフトが「特急二十世紀」「恋と胃袋」のキャロル・ロンバードを相手に主演する「ボレロ」姉妹達のダンス映画である。原作はガイ・エンドアとシーナ・オウエンが共同して書き下ろし、脚色は「勝利の朝」「仮面の米国」のハワード・J・グリーンが担当し、監督には「三日姫君」「路傍」のマリオン・ガーリングが当たり撮影は「光は野より」のテッド・テズラフが受け持った。助演者は「情熱なき犯罪」のマーゴ、「可愛いマーカちゃん」のリン・オヴァーマン、新人アイリス・エイドリアン、モンロー・オーズリー、ゲイル・パトリック等で、ヴェロスとヨランダが特別出演している。なお振り付けは「唄へ!踊れ!(1933)」のリロイ・プリンツである。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Rumba

ストーリー

キューバのハヴァナに流れてきて、しがないダンサーとなっているジョー・モスリンは思いがけなく5千ドルの宝くじに当たったので大喜びで金を貰いに出掛けた。そこで彼は米国の大富豪ハリスンの令嬢ダイアナと会った。ところが彼女もジョーと同じ番号の宝くじ券を持っていた。そして彼の札が偽物だったのである。憤慨したジョーは令嬢を罵倒して立ち去った。その夜ダイアナはキャバレエを訪れ、ジョーが舞台に踊っているのを見て気の毒に思い、彼に償いをしようとした。ジョーはそれを勘違いして彼女に愛の言葉を囁こうとしたので、彼女のお供をしてきている青年と衝突した。その結果ジョーは首にされてしまう。腐ったジョーは奥地の山村に住む伯母のもとを訪れ、生粋のルムバを習い覚えた。そしてルムバの上手い村娘カーメリタと共にハヴァナへ戻り大当たりを取る。その景気で1年後ジョーは自分でキャバレエを経営する身となる。その頃再びハヴァナへ遊びにきたダイアナはジョーの手ほどきでルムバを習ったが、彼女はルムバとともに彼を恋する事も覚えた。ニューヨークに在る彼女の両親は娘の危機を知り、電報で彼女を呼び戻した。そしてニューヨークでダイアナはジョーがかつてあるギャングの一員で、彼がニューヨークへ舞い戻ったが最後殺される、という事を聞いた。怖じ気づいて彼女はかねて話の合った富豪青年との婚約を発表した。ジョーはニューヨークから招待を受けて断り切れず、ハヴァナのキャバレエを閉鎖してカーメリタと宣伝係フラッシュと共にニューヨークへ赴いた。ジョーはダイアナに仕切りに求愛したが彼女は相手にしなかった。いよいよジョーがブロードウェイのキャバレエに出演する前日、彼が舞台に立ったら即座に命を貰う、という強迫状が来る。フラッシュはこれを発表したので物好きな都人士は初日の晩には殺到して来た。その中にはダイアナも居た。ところがダンスをはじめようという間際に、カーメリタは恐ろしさの余り卒倒してしまう。するとダイアナが客席から飛び出して彼女の代わりにジョーと踊った。そのルムバは大喝采を博した。助かった、とジョーが言うとフラッシュは強迫状は俺が書いたのだよ、と言いながらウフフと笑ったものである。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く