フットライト・パレードのレビュー・感想・評価
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幾何学模様のレビューが見事!
これぞ映画ならでは…の大人数による見事なレビュー。
特に、水中で大人数が幾何学模様を見せるレビューが素晴らしい!
振付演出は、バスビー・バークレー。
この唯一無二と言える映像美を見るだけでも、本作鑑賞の価値あり。
トーキー映画に押されてサイレント映画が無くなっていく頃、舞台のショーも廉価の映画館に客を取られていく窮地になるが、収益を上げるために多くのレビューを廉価で見せる興業形式に変えようとする男(ジェームズ・キャグニー)が秘書(ジョーン・ブロンデル)と相談しながら客を満足させる世界を作って行くバックステージもの。
前半は舞台レビューを盛り上げる物語の中で、仕事多忙で秘書が自分に恋愛感情を抱いているのも気付かないジェームズ・キャグニーを中心に、それとは別にディック・パウエルと彼女の歌声&恋愛も描かれる。
後半は契約争奪のために、3つの舞台をハシゴしてレビューを見せる物語。この3つの舞台が見事で、(正式なレビュー名は知らないが)「♪ハネムーン・ホテル」・「♪水の妖精」・「♪上海リル」と続く舞台は素晴らしい。特に、2番目の水中での演技は本当にタメ息もの。
ただ、これら3つのレビューを実際の舞台で出来るか?…というと無理だろうが、あくまで映画劇中の場面として楽しめば良いかと…(笑)
なかなか見事なミュージカル&ロマンス映画であった。
古典的ミュージカル映画の傑作
1933年の作品でトーキーになって間もないが、技術的な遜色は全くないばかりか、マシンガントークとスクリューボールのとてつもないスピード感でそれでも物語の語りの饒舌さを失わないすごさ。
そしてミュージカルシーン。振付演出はバスビー・バークレーで、バークレー節全開の荒唐無稽っぷり。ジェームズ・ギャグニーかっこよすぎる。
全く関連のない3つのミュージカルが描かれるとんでもない構成と、有無を言わせぬダンスと歌の多幸感。脳天から足の先まで幸せな気持ちでいっぱい。
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