劇場公開日 2002年6月22日

「心理学実験をまともに映像化した異色の力作」es エス Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5心理学実験をまともに映像化した異色の力作

2021年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

看守と囚人に役割分担された一般人がモルモット扱いを受ける心理学実験の危険な匂い。学者側が想定以上の境遇と事件に追い詰められる悲劇を、真正面から描いたドイツ的誠実さが特徴の問題作。ショッキングなシーンが続く中で、主人公の新聞記者の恋愛模様が心の泉になり、漸く最後まで観ることが出来た。この題材なら、昔の監督ではジュールズ・ダッシンに演出してもらえば、もっと面白く出来ただろう。

Gustav