「すべてにおいて足りない。」ニューヨークの恋人 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
すべてにおいて足りない。
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「ニューヨークの恋人」見ました。
王道ラブコメ?に欠かせないメグライアンはかわいいし、若いヒュージャックマンも凛々しくてハマってると思う。が、普通に面白くなかったです。
なんと言っても細かいところの作りが雑。
というか下手だし、少し足りない。
例えば、現代に迷い込んだヒュージャックマンが見た事のない現代の景色に驚く所。ここ、普通なら一番面白く仕上がる場面だけど、なんか彼自身落ち着いているし、全然面白く仕上がってない。あとは、ヒュージャックマンがエレベーターの開発者って言うけどさ、現代からエレベーターの技術を持ち帰るってゆー一工夫も何もないから、エレベーターを話しに絡ませた意味がかなり薄い。
あとは彼女が彼に惚れる理屈が緩いよ。
この話しで恋愛を成立させるには無理があった。彼女が男勝りのゴリゴリキャリアウーマンで、そんな彼女を女性として持て成す彼の姿に彼女が惚れるみたいな展開にするべきでは?じゃないと、彼女が現代の全てを捨てて過去に行った理由が理解できないよ。だっていくら好きな人のためとはいえ、治安の面で現代と比べ物にならない過去に1人で行くわけだからね。まず普通の人は過去に行くという選択はしないからね。納得できる理由が欲しかった。
ラストも消化不良。
過去に戻った彼女の事は特に触れられないのは明らかに不満だよね。ヒュージャックマンが住んでたアパートの壁に肖像画があって、それをわざわざ中盤で丁寧に見せてる。中盤でわざわざそんな事するなら、最後にヒューとメグの肖像画を現代の関係者が見つけて、幸せそうで良かったな〜ってくらいにしなきゃダメでしょ?全然足りない。
総じて駄作です。
足りない、全てが足りない。
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