ベレジーナのレビュー・感想・評価
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書き割りスイス🇨🇭 キッチュと暗部を楽しむ!
ダニエル・シュミットはこういう映画も作るのか!! スイスのキッチュと暗黒面をミックスした映像とお話でとても面白かった。
ロシアの可愛い女の子イレーナ、ドイツ語うまくて学習能力が半端ない!セクシーなチロル風衣装も似合っていました(TPO的には✖️であっても)。顧客は国の重鎮でお爺ちゃん割合が多いので縄や目隠しや色んな遊びにつきあえばいいのでイレーナも楽しそう(飽き飽きしてるだろう、本当は!)。イレーナはスイス国籍を得るためには何だってするのだ。愛国歌も歴史もスイスの英雄話も覚え自分のロシア大家族(スイス万歳状態!)にまめに手紙を書いているからみんな憧れ興奮状態!
一方でイレーナが孤軍奮闘のスイスでは、金融業界の互助関係とパーティーに明け暮れるリッチな年配夫婦達が皮肉と自虐ユーモアたっぷりに描かれていました。ダニエル・シュミットの映画は、衣装センスがいつも美しく素晴らしい!ダニエル・シュミットの映画は面白い❗️
おまけ
スイスは私には清潔過ぎる。大昔、スイスのスーパーに徒歩でよくタバコを買いに行った。物価が高い国だがタバコはドイツより安かったのだ。それがスイスから(映画でも言及されている)ボーデン湖のほとりのドイツの街コンスタンツに買い物客が山ほどやってくるようになった。これも前の話なので今はまた変わっているかも知れない。いずれにせよ愛らしい街コンスタンツが観光地化した姿にはがっかりし悲しかった。初めて訪れたドイツの街、人生初の一人暮らしをした街コンスタンツはもう無い。
ダニエル・シュミットの佳作
早稲田松竹にて鑑賞。(ダニエル・シュミット2本立て)
ダニエル・シュミット監督がスイス政財界を皮肉ったブラック・コメディ、とても面白かった‼️
特に終盤展開されるテンポよい「コブラxx」の流れは素晴らしい↗️
フィルム上映だったが、日本語字幕が背景白に白字で読みづらいところが一部あり。(『大統領の陰謀』ほどでは無かった。)
スイスにやって来てスイス国籍を欲しがっている美女イリーナ(エレナ・パノーヴァ)は、スイス権力者たちの寵愛を受けるコールガール。軍部の上層部・テレビ局ディレクター・弁護士の博士・銀行の頭取ちゃん🤣笑……など。
このコールガールを中心に据えた物語だが、イヤらしい場面は無く、政財界トップの中にも変態プレイを好む場面がある程度。こうした場面はブニュエル的。
弁護士で博士の男、ファッションデザイナーの女(ジェラルディン・チャップリン)は、「イリーナに権力者たちの情報を盗ませよう」とするが、イリーナはなかなか応じない。そんなイリーナに苛立った二人は「国外撤去の通知」をイリーナに渡す。スパイするかロシアへ帰るか……の二択を迫る。イリーナは絶望して自殺を図るが、大量に飲んだのは●●●●…😅w
そして、終盤のコブラエピソードへ突入して派手な終結を見せる。
映画館で大声を出して笑うような映画ではなく、ニヤリとさせられるような類いの映画であった。
イリーナを演じた女優エレナ・パノーヴァが確かに魅力的で小悪魔的な綺麗さなので、これは権力者たちがコロッと……というのも分かる💕
ダニエル・シュミット監督のブラック・コメディ、お見事🙂🙌
[補記]この映画、ソフト化がVHSどまりで円盤化は日本盤ないのが勿体ない。
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